Z世代と上司・先輩のマネー意識の違いを探る
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が実施した「世代間ギャップに関する調査2025」に基づき、Z世代とその上司・先輩のマネーに対する意識の違いについて、詳細に分析していきます。この調査は、18歳から69歳の有職男女を対象に行われ、特にZ世代(18〜29歳)の約500名と30歳から69歳までの上司・先輩500名の意見が集約されています。
コスパ意識の違い
まず、コストパフォーマンス(コスパ)に対する関心について見てみましょう。Z世代・若手では、年収が400万円未満の人の59.4%がコスパを意識していると回答しましたが、400万円以上では68.9%に上昇しました。対照的に、上司・先輩では年収に関わらず、コスパ意識率が高く、Z世代・若手を上回りました。これからの消費観が異なり、安価な商品やサービスに対する意識がZ世代では強いことが示されています。
商品の情報源
商品やサービスを購入する際、Z世代・若手はSNSを情報源として利用する割合が高いことが分かりました。特にInstagramは、上司・先輩と比較して21.1ポイントも高い数値を記録しています。X(旧Twitter)でも15.1ポイント上回る結果となり、SNSの影響力を強く反映しています。一方で、上司・先輩は「利用者の口コミ」や「テレビ」を参考にする割合が高く、世代間で情報源の選び方に顕著な違いが見られます。
有意義なお金の使い方
Z世代・若手が有意義だと感じるお金の使い方に関して、年収別の傾向が明らかになっています。年収が600万円未満のZ世代・若手は「貯金」を重視しますが、600万円以上の層では「資産運用」が2位となりました。これは、高収入層ほど将来的な資産形成に前向きであることを示唆しています。対照的に、上司・先輩は年収にかかわらず「貯金」が常にトップに位置づけられており、安定を求める傾向が強いことが伺えます。
自分のためと人のため
Z世代・若手と上司・先輩の両者が「有意義なお金の使い方」として共に挙げたのは、いずれも「自分のために使う」という点ですが、その後の順位に違いがあります。Z世代では2位に「将来のために使う」が入り、3位に「人のために使う」が続きます。これに対し、上司・先輩では「人のために使う」が2位、そして「将来のために使う」が3位という順位になりました。このことから、Z世代は自己投資を重視し、上司・先輩は他者への配慮を大切にする姿勢が強いことが浮き彫りになります。
幸福度とお金の使い方
幸福度を高めるためにお金を借りてでも充実させたいことを問うと、Z世代・若手では男性が「趣味」に、女性が「推し活」に最も重きを置くことが分かりました。一方の上司・先輩は男女ともに「旅行」を1位に選び、経験や思い出を重視する傾向が強く、世代間の価値観の違いが現れています。
まとめ
この調査から、Z世代と上司・先輩ではお金の使い方や意思決定に対する考え方に明確な違いがあることが分かりました。特に、SNSの影響を強く受けたZ世代の消費行動や、安定志向の上司・先輩の傾向の違いは今後のマーケティング戦略にも影響を与えるでしょう。世代間のギャップを理解することで、より良いコミュニケーションやサービスの提供が可能になるといえます。