デジタル人材育成の新たなステージ
株式会社ドリーム・アーツが発表した通り、SmartDB(R)認定資格「SmartDB Certified Specialist(SCS)」の取得者がついに3,000名を突破しました。この資格は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に向けた重要なステップとして、大企業のデジタル人材育成に貢献しています。
SCS制度の背景
近年、企業はデジタル化の急速な進展に対応するための人材不足に直面しています。特に、業務のデジタル化に必要な知識やスキルを持つ人材の確保が大きな課題となっています。ドリーム・アーツは2023年2月にSCS制度を開始し、業務を熟知する現場部門がデジタル化を推進できるようサポートしています。従来、IT部門に依存していた業務のデジタル化を、自発的に実行可能にすることを目的としています。
SmartDBの特異性
SmartDBは、業務デジタル化を行うためのノーコード開発プラットフォームです。特に大企業においては、非IT部門のスタッフが簡単にシステムを構築することができ、その結果、業務効率の向上が実現しています。SCSは「業務デザイナー」「オーガナイザー」「エキスパート」の3つの認定カテゴリーを設け、さまざまなレベルのスキルを認める仕組みを用意しています。さらに、6段階のグレードで、より高度な能力を持つ人材を認定します。
女性の活躍促進
特に注目すべきは、SCSの取得者における女性の比率が約39%に達していることです。これは、過去のIT業界における女性参加率を大きく上回る数字であり、デジタル分野での男女平等が進んでいる証拠でもあります。この流れは、企業がSCSの重要性を認識し、積極的に育成に取り組んでいる背景によるものであると言えるでしょう。
企業の取り組み
近年、多くの企業がSCS取得を目指すための研修プログラムを実施しています。合宿形式の技能研修や、上位グレードの取得者に対する報奨金制度の導入など、企業の多様な取り組みがSCSの普及を加速させています。このような企業文化が、DX人材育成を一層後押しし、デジタル化の進展を可能にしています。
デジタルの民主化
ドリーム・アーツは「デジタルの民主化」を推進するために、業務部門がDXの主導権を持つアプローチを取っています。そのためには、業務部門自身が投資対効果を把握し、業務要件の定義や仕様決定を主導することが必要です。また、市民開発を通じた実装プロセスへの積極的な関与も重要です。これを実現するために、SCSは欠かせない資源となっています。
今後の展望
ドリーム・アーツは、2025年までにSCS取得者を10,000名に増加させることを目指しており、デジタルの民主化を加速させるため、市民開発者の育成にも注力しています。今後も、企業全体でのスピーディーかつ柔軟なデジタル対応力を育成するための取り組みを続けていくことでしょう。このSCS資格取得者の増加が、どのように企業のデジタル化を推進するか、今後の展開から目が離せません。