Ristが提案する新しいクマ検知システム
株式会社Rist(本社:京都市下京区)は、急増するクマ出没への対策として、高性能なAIカメラソリューションの開発に取り組み始めました。この新しいシステムは、カメラ、AI画像解析、通信機能を統合したもので、特にクマの出没が懸念される2026年春には完成予定です。
クマ被害の現状と開発の背景
令和7年度のデータによると、クマによる人身被害が230人に達し、これは平成20年度以来の最多記録です。特に日本各地でクマの目撃情報が増加しており、以前はほとんど確認されなかった市街地や近隣の住宅地でも多くのケースが見つかっています。このため、地域住民の不安が高まっています。
国は『クマ被害対策パッケージ』を策定し、全国的な取り組みを強化していますが、現状では多くの自治体が限られたリソースで業務に追われ、効果的な対策を見出すのが困難です。誤検知が発生すると、職員の無駄な出動が生じ、住民の不安をさらに煽ることにもなりかねません。これにより、具体的なパトロールや注意喚起、捕獲・誘導といった対策が後手に回るという問題が発生しています。
新たなAIカメラソリューションの特長
Ristの新しいクマ検知ソリューションには以下のような特長があります:
1.
高性能と低コストの実現
高精度の誤検知防止機能を持ちながらも、コストを抑えることができるため、限られた予算でも地域をしっかり見守ることができます。
2.
夜間や山間部でも利用可能なカメラ性能
赤外線センサー搭載の小型4Kカメラは、暗闇でも検知可能で、職員が簡単に設置できるのが特徴です。工事の必要がないため運用もスムーズです。
3.
プライバシーの保護
特定の設置場所や使用目的に応じたプライバシーモードが選択でき、撮影画像をクラウドへ送信しないことも可能です。
4.
他の鳥獣にも対応
クマ以外にも、シカやサル、イノシシなどの検知にも役立ち、農作物被害の軽減にも寄与します。
加えて、自治体のニーズに応じて通信方式の選択や、情報公開基盤とのAPI連携なども可能です。
導入による期待される効果
新しいAIカメラソリューションを導入することで、次のような期待効果があります:
リアルタイムで出没情報が届くため、住民や関係者への迅速な情報共有が可能になり、即座に対応に動くことができます。
出没データを蓄積・分析することにより、効果的な捕獲方法や出没防止策の計画を策定する手助けとなります。
的確な出没検知により、職員の巡回業務が軽減されるため、リソースの節約につながります。
自治体の情報公開基盤や防災システムとの連携が可能で、新システム導入を避けながら安全情報の統合提供ができます。
最後に—Ristの技術力
このプロジェクトには、世界的に評価されているAIエンジニアと、最大限にAI性能を引き出すためのハードウェアエンジニアが携わっており、「AIが解析しやすい画像」を生成する技術を持つことで、より高性能で誤検知の少ないシステムを実現しています。
今後、自治体との実証実験を通じて、ニーズを反映させつつ、進化したクマ検知ソリューションの提供を目指します。また、様々な地域問題を解決する総合的なAIカメラソリューションに成長させていく計画です。これにより、自治体がより安全で安心な社会インフラを整備する手助けを行っていきます。
会社概要
- - 会社名:株式会社 Rist
- - 設立日:2016年8月1日
- - 代表取締役社長:長野 慶
- - 所在地:京都府京都市下京区五条通河原町西入本覚寺前町 830 京都エクセルヒューマンビル7階
- - URL:Rist
製品に関する問い合わせ先
株式会社Ristプロダクトソリューション部羽黒
電話番号:080-4171-7450
メール:
[email protected]