30% Club Japan 第9回 TOPIX 社長会の開催
2023年11月6日、30% Club Japan(チャプター代表:資生堂 魚谷雅彦)は、日本企業における女性の役員割合を向上させるための取り組みとして、第9回TOPIX社長会を実施しました。この会議には、過去最多となる22社24名が参加し、ダイバーシティの推進に向けて活発な意見交換が行われました。
ダイバーシティ推進の意義
TOPIX社長会の目的は、2030年までにTOPIX100の取締役会における女性の割合を30%にすることです。これを達成するため、過去の会合では各企業の女性登用を促進する成功事例を共有し、議論してきました。2023年度のデータによると、TOPIX100企業における女性比率は前年より2.4ポイント増加し、19.6%に達しています。また、参加企業では0.1ポイントの増加で23.0%に達しました。
社長からの事例発表
会合では、日本電信電話株式会社の島田明社長が自身の会社におけるダイバーシティ推進の取り組みを発表しました。この発表をもとに、多くの企業がどのようにダイバーシティを推進しているのか、そして実際にどのような課題が存在するのかについて活発に議論が交わされました。
大学グループとの連携
また、30% Club Japanは新たな活動方針として「大学グループ」とのパートナーシッププラットフォームの検討にも進みました。東京大学の藤井輝夫総長を交えての議論では、社会に出る前からのジェンダーバイアスを払拭し、シームレスな人材育成の必要性が強調されました。この連携は、企業と大学が協力して将来のリーダーを育てるための重要な一歩と位置づけられています。
活動報告の公開予定
30% Club Japanでは、今回の会の詳細な結果や取り組み事例を活動報告書として公開予定です。オンラインでの掲載は2023年11月中旬を見込んでおり、今後の取り組みをさらに深めていく方針です。詳しい情報は、公式ウェブサイト(
30% Club Japan)から確認できます。
30% Club Japanについて
30% Club Japanは、2019年5月に設立され、上場企業の社長やCEOなどトップマネジメントのメンバーから成る団体です。ダイバーシティの重要性を広め、特に女性の登用を推進することを目指しています。現在、78名のメンバーが参加しており、具体的な活動を通じて日本企業の多様性を向上させることに注力しています。