パナソニックと提携したNatureの新EV充電サービス「Nature EV Switch」

EV充電の未来を切り拓く「Nature EV Switch」

「自然との共生をドライブする」を企業理念に掲げるNature株式会社が、2025年に新たなEV充電サービス「Nature EV Switch」を発表しました。このサービスは、パナソニック株式会社エレクトリックワークス社と提携し、家庭向けのEV充電をスマート化することを目指しています。

EV充電用コンセントのIoT化

「Nature EV Switch」は、電気自動車（EV）の充電用コンセントをIoT化する製品です。ユーザーはこのデバイスを設置することで、充電の状況をリアルタイムでモニタリングし、最適な充電管理が可能になります。内部にはLTE通信機能が搭載されており、クラウドシステムとの連携によって、充電の効率化や電気代の削減を図ります。

2025年の初めには、パナソニックの「おうちEV充電サービス」との連携が予定されており、このサービスはEV所有者向けに最適化されています。特に、提携電力会社との専用プランを通じて、スマートな充電管理が実現します。

環境への貢献と技術的背景

このプロジェクトは、2050年のカーボンニュートラル実現に向けての重要な一歩です。再生可能エネルギーの導入拡大が求められる中、家庭向けIoT製品を数多く手がけるNatureは、分散型エネルギーリソース（DER）の最適制御を行うエネルギーマネジメントプラットフォームの構築を目指しています。このような背景から、国内市場にはリーズナブルな価格でEVのスマート充電を実現する製品のニーズが高まっています。

パナソニックが持つEV充電用コンセント市場での強みや技術力を活かし、相互に協力し合うことで「Nature EV Switch」の開発が決定されたのです。これにより、ユーザーは手軽にEV充電をスマート化し、エネルギーの効率的な利用が期待できます。

便利な設置方法と要件

「Nature EV Switch」を設置するには電気工事が必要となりますが、外壁工事を行うことで埋込設置や露出ボックスを使った取り付けが可能です。また、外構工事を行えば屋外電源コンセント支柱への設置もできます。注意すべきは、別売りの200V EV充電用コンセントと、制御装置が搭載された充電ケーブル（Mode2）が必要であるということです。

2025年の展望と自社展開

Natureは2025年の第2四半期に、自社のアプリ「Nature Home」にも対応させ、サービスを拡大する計画です。現在、正規取扱店やパートナー企業を募集しており、より多くのユーザーにこの新しいサービスを届ける体制が整いつつあります。製品詳細については、公式サイトでも案内されています。

企業の信念と未来への思い

本プロジェクトを通じて、Natureは再生可能エネルギーの実現に向けた新たな取り組みを加速させるとともに、パナソニックとの協業によって、より多くの家庭にスマートなEV充電ソリューションを提供していく考えです。EVユーザーにとって便利でお得なカーライフを実現するために、両社は引き続き連携を深め、テクノロジーを駆使したサービス提供に努めてまいります。