『學鐙』特集読み
2024-08-29 13:49:12

『學鐙』2024年秋号が特集する「読む」という行為の深層

『學鐙』2024年秋号が特集する「読む」という行為の深層



2024年9月5日、丸善雄松堂株式会社から『學鐙』2024年秋号(Vol.121 No.3)が発行されます。本号の巻頭記事には、多くの著書がある松岡正剛氏の寄稿が掲載されていますが、残念ながら、松岡氏は2024年8月12日に病院で肺炎のため亡くなられました。彼がこの寄稿を書き終えたのは、7月中旬のことでした。松岡氏の貢献を称え、この特集を予定通り掲載することは、彼にとっての小さな餞となることを願います。

特集テーマ「“読む”の諸相」


本号の特集では、「読む」という行為に焦点を当てています。本を読むことや人の流れを読むこと、さらには空気を読むことなど、私たちの日常生活において密接に関わっているこの行為には、さまざまな形や意味があります。「読む」という言葉の語源には「呼ぶ」が含まれているとも言われ、声に出すことが根源的な行為とも考えられています。この特集では、字や文章を理解することだけでなく、目には見えないサインを読み解くことの大切さも探求されます。

現代では、読むという行為が脳科学、認知科学、生理学、文学、哲学など、多くの学問の研究対象となっています。この特集を通じて、日常生活や仕事、人間関係における「読む」の役割がどれほど重大かについて、様々な視点から考察されています。

掲載内容の詳細


『學鐙』2024年秋号(Vol.121 No.3)は、A5サイズで64ページのボリュームで、季刊として毎年3月、6月、9月、12月に発行されています。発売日は9月5日、価格は250円(税込)です。書籍版は全国の書店やAmazonで入手可能で、電子版も「honto」や「Amazon」にて販売されています。

特集「“読む”の諸相」には、以下のような記事が含まれています。


  • - 編集工学的読書術 ・・・ 松岡正剛(編集工学研究所所長)
  • - ことば、本、読書 ・・・ 芝井敬司(学校法人関西大学理事長)
  • - 読めること/読めないことの先 ・・・ 川内有緒(ノンフィクション作家)
  • - 猫の行動を読む ・・・ 藤原博史(ペットレスキュー代表)
  • - 空をよむ ・・・ 久保井朝美(気象キャスター)
  • - 「読む」という困難 ・・・ 宇野彰(LD・Dyslexiaセンター理事長)
  • - パラグラフ・ライダーズ、われら ・・・ 管啓次郎(詩人・教授)

連載企画


この号には、さまざまな分野で活躍する著者による連載企画も掲載されています。
  • - 学究余話:スポーツが取り持つ人のつながり ・・・ 伊藤宗彦(大手前大学教授)
  • - 知の生まれる場所:本屋ライターの考える本屋の効能 ・・・ 和氣正幸(本屋ライター)
  • - 科学と生きる:間接民主制の統計的正義 ・・・ 全卓樹(理論物理学者)
  • - 書物とともに:回想のビブリオフィル ・・・ 髙宮利行(名誉教授)

書評企画


さらに、著名な作家や文筆家による書評企画も盛り込まれています。赤坂真理の『安全に狂う方法』や、李琴峰の『言霊の幸う国で』など、幅広いジャンルの書籍が紹介されています。

この号を通じて、私たちが普段行っている「読む」という行為の深層に迫り、その重要性を再認識することができるでしょう。日常生活や仕事や人間関係における「読む」の役割を再検討し、より豊かな理解を得られる機会となることを期待しています。


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会社情報

会社名
丸善雄松堂株式会社
住所
東京都港区海岸1-9-18国際浜松町ビル
電話番号
03-6367-6017

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