スーツのリサイクル活動
2025-09-24 14:12:16

銀座英國屋のスーツリサイクル活動が10年の歴史を築く

銀座英國屋のスーツリサイクル活動が10年の歴史を築く



株式会社英國屋が運営するオーダースーツ専門店、銀座英國屋は2015年から、株式会社JEPLANが展開するBRINGと協力して衣料品のリサイクル活動を行っています。これまでに大切にされてきたスーツを回収し、その思いをつなぐプロジェクトが現在も継続していることが最近発表されました。年間約200着のペースで回収が行われ、これは単なる数字以上の意味を持っています。

お客様の「捨てられない」想いを汲み取る



多くのお客様からの声には、「愛着のあるスーツを捨てたいが躊躇してしまう」との悩みが寄せられています。特に、故人による思い出の詰まったスーツをどうにかしたいという切実な相談も少なくありません。「このスーツを着て重要な商談を成功させた」や「結婚の挨拶に臨んだ特別な一着」といった物語が、各スーツには宿っています。このような背景が、銀座英國屋にとってのリサイクル活動の基盤となっています。

創業者の理念である「信頼を得られる装い」は、オーダースーツの提供に留まらず、役目を終えた服に対しても大切に向き合う姿勢を持っています。この姿勢が、BRINGと出会う契機となりました。

環境に貢献するウールスーツの再利用



銀座英國屋では、最近の半年間に100着を回収し、年間換算で約200着が、もともと大切にされていた服から新たな命を吹き込まれています。リサイクルされたスーツは、JEPLANのサプライチェーンを通じてさまざまな形で再利用されています。特にウールスーツは、「反毛」という手法によって繊維がリサイクルされ、自動車の内装材などに生まれ変わります。この流れに対して、顧客からは「英國屋が推奨するなら安心」「社会に貢献できるなら協力したい」といった感謝の声が多く寄せられています。

持続可能な社会の実現を目指して



ファッション業界では、過剰な廃棄が問題視されていますが、銀座英國屋の製品廃棄率は0.1%未満と非常に低く抑えられています。長年愛用されているスーツの多くは、20年にわたって顧客に寄り添っています。また、三代目社長の小林英毅氏は「人的サステナブル」を提唱し、働きがいのある環境づくりにも力を入れています。これは、社員一人一人が自身の価値を感じられるようにすることを目指しています。

2024年度の平均年収は525万円と業界平均を上回り、また、入社3年未満の離職率はゼロを達成しています。これらの取り組みを通じて、企業としての成長と社員の定着を図っています。

未来に向けた継続的な支援



銀座英國屋は、「BRING」によって服の資源を循環させるだけでなく、人的サステナブルな活動を通じて職人やスタイリストの技術・経験を未来に受け継ぐことを目指しています。これにより、服と人、そして社会全体が豊かになる循環型社会の実現に寄与しています。

銀座英國屋の概要



銀座英國屋は1940年に創業され、80年以上の歴史を持つブランドです。信頼性を重視し、オーダースーツを提供してきた老舗の名店として、特に以下の要素が特徴です。

1. ヒアリングに優れたスタイリスト
2. 袖まで外すフィッティングを行う技術者
3. 若手育成に努めるフルオーダースーツ縫製工房

この専門的なアプローチにより、顧客に最適なスーツを仕立て上げるための独自のシステムが整っています。

さらに、銀座英國屋は「無料オーダー体験」というサービスを提供し、安心してお試しいただける機会を設けています。収納される商品は、エレガントさと品質を追求し続けることで評価されています。

銀座英國屋は単なる紳士服店ではなく、伝統と革新が共存するブランドとして、利用者の品格と自信を高める存在であり続けています。


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会社情報

会社名
株式会社 英國屋
住所
東京都中央区新富1-7-4阪和別館ビル2F
電話番号
03-6280-1523

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