HPC最適利用へ
2024-10-01 20:55:21

モルゲンロットとJAXAの共同研究:HPC最適利用に向けた新たな挑戦

モルゲンロットとJAXAが挑むHPCシステムの未来



モルゲンロット株式会社は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)と新たな共同研究契約を結び、HPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)システムの運用および最適利用に向けた取り組みを強化することを発表しました。この研究は、HPCシステムを効率よく運用する方法を開発し、持続可能な運用を実現することを目的としています。

共同研究の目的


この共同研究には、以下の二つの主要な目的があります。

1. HPCシステムの運用の効率化
- ジョブの実行状況をリアルタイムに取得し、可視化する方法を構築します。これにより、作業の進捗を把握しやすくし、管理の透明性を向上させます。
- 消費電力データの収集方法とその活用方法を確立し、システム運用をより効率的にします。

2. ジョブの統計分析手法の開発
- HPCシステムでのリソース利用状況(CPUやGPU、メモリなど)の把握と可視化に取り組み、各ジョブの実行効率を向上させる新たな運用方法を構築します。

M:Arthur™とは


モルゲンロットが開発した「M:Arthur™」は、HPC向けのジョブ管理サービスです。エージェントを簡単にインストールすることで、ユーザーは容易に利用でき、ジョブの可視化や解析、レポート作成などが行えます。これにより、運用管理の手間を軽減し、過去から未来までの利用傾向を把握することが可能となります。

HPC環境は近年、ハードウェアコストや納期に影響され、導入しても稼働率が50%以下になるケースが多い中、「M:Arthur™」はそのデータを集約し、問題点を可視化することで運用効率の向上を支援。利用者、管理者、保守員は共通の情報を参照できるため、コミュニケーションの円滑化も図れます。

研究の意義


環境問題への関心が高まる中、今回の研究は特に「消費電力」および「CO2排出量」に焦点を当てています。単なる機械資源の効率化だけでなく、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献することが期待されています。この研究は、効率的なHPCシステムの運用を実現するだけでなく、地球環境への負荷軽減にも寄与します。

企業の未来と計算力シェアモデル


モルゲンロットは「必要な時に必要なだけの計算力にアクセスできる」環境を形成することを使命としており、特に計算資源の可視化と最適化を推進しています。企業や研究機関が要求する計算力は今後さらに増加する見込みであり、同社の取り組みは技術革新を促進する重要な役割を果たしています。
加えて、計算力のシェアリングエコノミーの確立を目指しており、これによって計算力不足の課題を解決する手助けをしたいと考えています。
そのため、モルゲンロットのサービスを通じて、運用管理コストを抑えながら、より充実した計算環境を企業に提供できるよう努めています。

まとめ


モルゲンロットとJAXAの共同研究は、HPCシステムの最適な運用と環境への配慮を両立させるための新しいスタートを切りました。今後の動向に注目が集まります。技術が進化する中、持続可能な未来に向けた取り組みは、企業競争力の源泉ともなるのです。


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会社情報

会社名
モルゲンロット株式会社
住所
東京都千代田区麹町4-4-3ピネックス麹町6階
電話番号

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