金魚真珠の魅力
2020-05-13 10:02:52

環境を考えた伊勢志摩の「金魚真珠」が新たな宝石ブランドを登場させる

三重県伊勢市に本社を置く株式会社サンブンノナナが展開するジュエリーブランド「SEVEN THREE.」が、伊勢志摩産の真珠を使用した新たな商品「金魚真珠」を商標登録しました。これは、従来は捨てられていたいびつな形を持つ真珠を、環境に配慮した形で使用することを目的とした取り組みです。SDGs(持続可能な開発目標)の「目標12」と「目標14」に沿った形で、持続可能な生産消費を実現しようとしています。

真珠は通常、丸い形が理想とされていますが、自然の影響で歪んだ形状のバロックパールが多く存在します。その中で、「金魚真珠」は、真珠の丸い部分に突起が付いた独特の形状を持つ真珠です。この形状は、自然の恵みから生まれた特有のものです。

また、中国では金魚の発音が金運を象徴する「金余」と同じであるため、金魚真珠は身に着けることで幸運をもたらすアイテムとされています。真珠の宝石言葉は「健康」「長寿」「富」であり、金魚真珠はパーソナルなジュエリーとしても最適です。

商標登録がされた「金魚真珠」ですが、伊勢志摩地域では近年、アコヤ貝の大量死や養殖業者の高齢化による後継者不足が課題となっています。真珠の養殖には約3年を要し、無事に取り出せたとしても、真円のものは全体の約2割に過ぎません。残りの真珠は「規格外」とされ、ほとんどが廃棄されるのが現実です。

しかし、「SEVEN THREE.」は、通常流通に乗らないこれらの真珠にも価値を見出し、「金魚真珠」として再生させました。その際、ジュエリーボックスには従来の高級感あふれるものではなく、あえて缶を採用しています。これにより、伊勢志摩の真珠をもっと身近に感じられるアイテムとしています。

さらに、「金魚真珠」を用いたジュエリー「百花-HYAKKA-」もラインナップに加わり、自然の色彩をそのまま活かした仕上がりに。ブルー、グレー、ゴールド、マーブルなど、すべての真珠には独自の色合いがあります。

これまで廃棄処分されがちだった真珠に新たな命を吹き込む試みとして、「SEVEN THREE.」の取り組みは周囲から注目を集めています。ECサイトでの購入も可能で、伊勢 ゑびや商店 大丸心斎橋店でも取り扱いがあります。公式サイトには詳細情報が記載されており、ブランドPR映像も公開されています。伊勢志摩の真珠が生まれ変わり、持続可能な未来に向けて進化を遂げる様子を、ぜひ応援したいですね。

会社情報

会社名
株式会社サンブンノナナ
住所
三重県伊勢市大湊町264-76
電話番号
03-6277-6133

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