生成AIでの企業認識に関する調査
株式会社スウィングクルー(東京都港区)は、自社の生成AIにおける認識度を分析するために、実験的な調査を行いました。この調査は、ChatGPT、Perplexity、Claudeの3つのAIモデルにおける100種類の質問を対象とし、10日間の間に延べ6,000回の回答を収集しました。
調査の概要
調査は2026年7月29日から8月9日までの10日間にわたり、自社を対象に実施されました。質問内容は、指定した5つのテーマに基づいて設計され、AIに対して毎日2回の質問を行いました。その結果、社名を含む質問と含まない質問の間で出現率に明らかな差異が確認されました。
社名を含む質問
調査の結果、社名を含む3つの質問パターンでは、180回の全ての回答で自社が認識されていました。これは出現率100%という結果です。このことから、社名を明示すればAIが企業の情報を引き出すことができることが示されました。
社名を含まない質問
一方、社名を含まない96の質問では、5,760回のすべての回答において自社名が一度も挙がることはありませんでした。出現率は0%であり、これらの調査結果は「AIが自社を認識している」と「質問への候補として挙げられる」の間に大きな隔たりがあることを示しています。
この現象から、企業は自社名を用いてAIに情報を確認することの重要性を再認識する必要があります。同時に、社名を知らないユーザーからの問い合わせに対しては候補に挙げられない可能性についても意識しなければなりません。
AIとの認識の違い
同じ調査内で、会社名とそのサービス名に対する認識にも顕著な差が見られました。社名を含む質問では180回すべてで認識されましたが、サービス名のみでの質問では出現はわずか2回の60回中という結果でした。
この結果から、企業として認識されていることと、そのサービスが同様に認識されていることは必ずしも一致しないことがわかりました。これは特に、企業が新たに展開するサービスや事業がしっかりと認識されているかどうかの確認が不可欠であることを示唆します。
ゴーストサイテーションの現象
今回の調査では、別の興味深い現象が観測されました。AIの回答には、自社サイトが引用元として用いられているにもかかわらず、その本文には自社名が一度も現れないという状況、いわゆる「ゴーストサイテーション」が発生していました。
具体的には、社名を含む質問を行った場合、Perplexityが自社サイトを引用しながらも社名が本文に記載されている割合は非常に低く、わずか14%だけでした。このような事態は、企業の認知度向上のために修正申請をする必要性を通告しています。
認識の精度向上に向けて
今回の観測結果から、株式会社スウィングクルーは、自社のサービスやデータを正確にAIに反映させるために、外部のデータベースに対する修正申請を進めています。情報の正確さを保つことは非常に重要であり、実際に何を訴求するかが企業としての認知度に大きく影響することが確認できました。
まとめ
最後に、調査から得られた知見は、企業が自身の見え方を評価し、改善するための貴重なデータとなります。自社名を簡単にAIに入力して認識を確認するだけでは十分でなく、実際のビジネス上の課題に対してどのように認識されるかを含めて検証する必要があります。スウィングクルーは、これらのデータを元に、企業認識の精度向上に向けた努力を続けています。