秋のブッククラブ特集
2025-10-15 12:21:27

読書の秋にふさわしいブッククラブ選書傾向とその実態

読書の秋を彩るブッククラブの選書傾向



秋は読書の季節。特に10月27日から11月9日までは「読書週間」として、全国各地で読書会やイベントが開催されています。この機会に、読書をもっと楽しむ手段として注目されている「ブッククラブ(読書会)」の選書傾向を振り返りましょう。オシロ株式会社が実施した独自の調査を基に、ブッククラブにおける課題本に関する実態を紹介していきます。

調査の概要


今回の調査では、OSIROを利用しているオンラインコミュニティのブッククラブを対象に、1年間に開催された376件のイベントに関するデータを収集しました。分析に使用した期間は、2024年9月22日から2025年9月23日までの間で、17のコミュニティからの情報を基にしています。このような透過性のある調査によって、読書会の多様性が明らかになっています。

課題本としての「小説」の人気


調査の結果、ブッククラブで最も多く選ばれた課題本のカテゴリは「小説」であり、約36%を占めています。次に多いのは、哲学・思想が約16%、ビジネス・実用書が約15%というデータが出ています。感情や価値観を共有しやすい小説が高い人気を誇り、一人では読み進めることが難しいビジネス書などが後に続く形となっています。

この結果から、参加者がより多くの共感を得ることができる小説を中心に選書されていることがわかります。こうした傾向は、ブッククラブが参加者同士のコミュニケーションや絆を深める手段であることを示唆しています。

重複した課題本の傾向


また、今回の調査では約96%のイベントで課題本が重複していないことも確認されました。この結果は、各コミュニティの趣向が多様であることを示しており、同じ本が複数のコミュニティで選書されている割合が非常に低いことから、非常に多様な選書が行われていることが伺えます。ただし、いくつかの基準に基づき選書された本も存在しています。

一例としては、映画化が2025年に予定されている「遠い山なみの光」や「国宝」、さらには時代を超えて愛される名作「こころ」や「モモ」が、複数のコミュニティで選ばれていることが挙げられます。これらの作品は、読者に普遍的なテーマを提供することから、多くの心に響く要素を持っているため、人気があることが理解できます。

課題本選定への受け止め方


調査を通してわかったことは、ブッククラブを主催する人や参加者の興味は、選書やイベントの形に大きく反映されているということです。特に感情や思考を容易に共有できるジャンルが好まれる一方で、ビジネス書や実用書も適度に取り入れられており、ブッククラブの多様な楽しみ方が見受けられます。また、新たにブッククラブを立ち上げたいと考えている人にとって、自身の目的に合わせた本を選ぶことで、豊かな体験につながることが期待されます。

まとめ


今回の調査結果は、ブッククラブが非常に多様な形式や選書で行われていることを示しています。参加者の興味や目的に応じた選書が鍵となり、効果的なイベント設計に繋がります。読書週刊を迎えるにあたり、更なる活発なブッククラブ活動が期待されます。そのため、これから本を選ぼうとしている方々にとっても、参考になる内容であったのではないでしょうか。

オシロ株式会社は、ブッククラブに関連するコミュニティの設立支援を行っており、その活動を通じてより多くの人が読書を楽しむ場を提供していきます。本調査が、読書会を開こうとする方々にとっての助けになればと思います。


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会社情報

会社名
オシロ株式会社
住所
東京都渋谷区渋谷1-3-3 SOA TOWER 8階
電話番号
050-5526-3110

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