あさのあつこ最新青春小説『アーセナルにおいでよ』
あさのあつこ氏の新作青春小説『アーセナルにおいでよ』が、2024年9月27日に株式会社水鈴社から刊行されます。これまでに『バッテリー』シリーズや『NO.6』でティーンエイジャーたちから絶大な支持を受けてきた著者が4年ぶりにお届けする最新作です。
この物語は、さまざまな理由で社会に馴染めず、ドロップアウトした若者たちがスタートアップ企業を立ち上げる奮闘を描いています。近年の社会の変化を受けて、あさのさんは「今の若者たちに希望を持たせる物語を届けたい」という願いから執筆を始めたと語っています。倦怠感を抱えながらも、自分たちで未来を切り開いていく姿を表現するため、起業した若者の物語が中心に据えられました。
物語の主人公たちは、幼馴染で初恋の相手からの誘いを受けてスタートアップのメンバーになる高校3年生の川相千香です。彼女は、その文才と考察力を高く評価され、共同で企業「アーセナル」を立ち上げる仲間たちと共に挑戦を始めます。仲間には、中学生からの不登校を経験した芳竹甲斐、詐欺事件で逮捕歴のある稲作陽太、そして離婚歴を持つ古藤里佳子がいます。それぞれの過去の痛みを抱えながら、彼らは「武器庫」を意味する社名の通り、自分たちの経験やスキルを武器にして企業の成長を目指します。
あさのあつこさんは「ただの起業物語にとどまらず、彼らだけの独特な物語が完成した」と自負します。そのスタンスは、今の時代に生きる若者の姿をしっかりと捉えており、思い悩むすべての人たちにとって共感できる箇所が多く含まれています。また、若者たちが直面するネット上の中傷や社会の期待に抗って、自らの道を切り開いていく姿勢には力強さが溢れています。
さらに、注目の起業家たちからも本作に高い評価が寄せられています。株式会社CAMPFIREの代表取締役である家入一真氏は「生きづらさを武器に戦う若者たちの、起業物語」とコメントし、株式会社yutoriの片石貴展氏も「自分たちで生み出した奇跡の軌跡」とその意義を称賛しています。SHE株式会社の福田恵里氏に至っては、「高校生が挑む自分たちの居場所革命」として、一冊の重要性を強調しています。
この作品では、難しい社会で自分の居場所を見つけようと奮闘する若者たちの姿が描かれており、読者にとっても勇気を与える作品になることでしょう。心に響くストーリーがどのように展開されるのか、出発点としての彼らの苦悩と成長は、多くの人にとってのインスピレーションとなることでしょう。
書籍情報
- - 書名: アーセナルにおいでよ
- - 著者名: あさのあつこ
- - 発行元: 水鈴社
- - 刊行日: 2024年9月27日
- - 定価: 1,760円(本体+税)
- - 頁数: 256頁
- - 体裁: 四六判上製
- - カバーイラスト: 長場雄
- - 電子版: 同日発売、価格は同じ
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