BioPhenolics社、3000万円調達
2024-02-13 11:00:02

脱炭素社会実現へ!バイオ化学品大量生産のBioPhenolics社がJST SUCCESSより3000万円の資金調達を実施

脱炭素社会に向けた挑戦:BioPhenolics社、3000万円の資金調達でバイオ化学品大量生産へ



石油化学品に代わる持続可能な社会を目指し、革新的な技術開発を進めるBioPhenolics株式会社が、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)のSUCCESSプログラムから3000万円の資金調達を実施しました。

BioPhenolics社は、スマートセル開発技術を用いて、非可食バイオマスから芳香族バイオ化学品を大量生産する技術を確立することに挑んでいます。既に複数の企業と共同研究開発を進めており、今回の資金調達は、更なる研究開発の加速と人材強化を目的としています。

具体的には、2023年2月に開設したつくば研究所(茨城県つくば市東光台)の研究員・エンジニアの増員、そして芳香族バイオ化学品の量産技術実証に向けた90Lのベンチスケール発酵槽と精製設備の導入・運用体制の確立に充当されます。

20年以上の実績と今後の展望

BioPhenolics社は、微生物の芳香族代謝研究で20年以上の豊富な実績を持つ筑波大学教授の高谷氏と、大手化学メーカーやバイオスタートアップでの量産化経験を持つ貫井憲之氏が2023年2月に設立した企業です。両氏の専門性を融合し、アカデミアの研究成果を社会実装へと繋げることを目指しています。

今回の資金調達を機に、事業開発と研究開発を一層加速させ、大企業との協業によるベンチスケールでの実証実験や、経営人材の獲得にも力を入れていく方針です。

グローバル展開を見据えた積極的な採用戦略

BioPhenolics社は、バイオテクノロジーや脱炭素化に関心の高い人材、特に事業開発や今後の資金調達を推進できるビジネスパーソンを求めています。将来的には、東南アジア(タイ、ベトナムなど)への生産拠点拡大も視野に入れており、グローバルに活躍できる環境を提供するとしています。COOの募集も行っており、公式サイトから詳細を確認できます。

投資家からの期待とBioPhenolics社の決意

JSTスタートアップ出資・支援室の香取就美氏は、BioPhenolics社の事業がJSTの戦略的創造研究推進事業や研究成果展開事業で培われた高谷教授の研究成果を基盤としている点を評価。世界的に注目されるバイオものづくりにおいて、大量生産という課題解決に大きく貢献すると期待を寄せ、今後の発展への支援を表明しました。

BioPhenolics社のCEO、貫井憲之氏は、創業間もない企業への投資を決断したJSTへの感謝を述べ、キロ単位のサンプル生産が可能な設備を整え、量産化に向けた技術開発を加速させることを誓いました。また、日本発の技術を海外展開するための事業開発メンバーの採用にも注力し、更なる飛躍を目指していくと意気込みを語っています。

BioPhenolics社は、合成生物学分野における量産性と経済性の課題解決に挑み、スマートセル技術と精製・量産化技術の一貫した開発体制を確立することで、2030年には石油化学品の代替となる安価で大量のバイオ化学品供給を目指しています。

BioPhenolics株式会社 会社概要

設立:2023年2月1日
住所:茨城県つくば市東光台5-5-5
代表者:代表取締役 貫井憲之
ホームページ:https://bio-phenolics.com/
* 問い合わせ:[email protected]

会社情報

会社名
BioPhenolics株式会社
住所
茨城県つくば市天王台1-1-1共同研究棟A108-1
電話番号
050-5806-9998

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