UnaBizが東京オフィスを開設しアジア市場での拡大へ

シンガポールに拠点を置くIoTサービスプロバイダーUnaBizが、アジア市場での拡大を目指し東京オフィスを開設しました。これは日本における同社の戦略的提携を強化するものであり、既存のスマートソリューションサービスをさらに広げるための動きです。

UnaBizは2018年に通信のパイオニアKDDI主導の資金調達を通じて1,000万米ドル以上を調達し、日本市場での存在感を増しています。これまでにソラコムや京セラコミュニケーションシステムと連携し、ニチガスへの850,000台のスマートガスメーターの導入など、国内の大型プロジェクトを成功に導いてきました。このような背景からもTokyoオフィスの開設は、UnaBizの成長と日本市場への本格的な参入の象徴といえます。

京セラコミュニケーションシステムの取締役である松木憲一氏は、UnaBizの東京オフィス開設に期待を寄せており、これは日本のIoT市場がまだまだ発展の余地を持つことを示しています。Sigfoxネットワークの利用が進むことを願っているとのこと。

UnaBizのCEOであり共同創設者のHenri Bong氏は、東京オフィスのマネージングディレクターにPascal Gerbert-Gaillard氏を任命したことを大変嬉しく思うとコメント。Pascal氏はアジアを拠点にした豊富な経験を持ち、新オフィスの設立により、日本市場の顧客との距離を縮め、持続可能で質の高いIoTソリューションの展開が可能になると語っています。

さらに、ソラコムのCEOである玉川憲氏もUnaBizとの提携を嬉しく思い、日本企業のIoT導入に向けたその情熱が日本市場に新たな風を呼ぶと期待を寄せています。

UnaBizはまた、「Invest Tokyo」プログラムに参加し、マネジメントコンサルティングのアクセンチュアと協力して日本市場への参入戦略に取り組んできました。このプログラムを通じて、急速に高齢化する日本の人口に対応するための課題を解決するためのIoT活用法を模索しています。

東京都政策企画局戦略事業部の田川理映子氏は、UnaBizの東京オフィスの開設を祝うとともに、これは今後の外国企業の誘致活動の成果であるとも位置付けています。人工知能やIoTなどの高度な技術分野における新たな協力が生まれることに期待がかかっています。

UnaBizはシンプルな技術を駆使しながら、エネルギー効率の向上を図り、従来よりも低コストで導入できるIoTサービスの提供を目指しています。今後も国内外でのマーケットシェア拡大に期待が寄せられています。