ファッションの力で支援の輪を広げる「ガールズフリッジ」
株式会社TSIホールディングスが展開する社会的保護を必要とする女性たちへの支援活動、特にDV(ドメスティックバイオレンス)シェルターを対象とした「ガールズフリッジ」というプロジェクトについて紹介します。
このプロジェクトは、2023年9月に児童養護施設を中心とした一般社団法人「いちご言祝ぎの杜」から派生してスタートしました。「ガールズフリッジ」では、困難な状況にいる女性たちの心と体を癒すための様々なケア活動を行っており、ファッションを通じて自身の価値を再認識し、前向きな気持ちを引き出す手助けをしています。
特に最近行われた3回目の支援活動では、全国の女性保護施設や児童福祉施設に約250点の衣服や雑貨が提供されました。この活動は国連のSDGs(持続可能な開発目標)に基づき、貧困やジェンダー平等、不平等の解消を目指すものであり、すべての女性と女児の人権を守ることが目的です。
TSIホールディングスは、コロナ禍における厳しい状況の中で、ファッションの持つ力を信じることで人々を励ます活動も行ってきました。「ファッションの力を信じよう」というスローガンを掲げ、ファッションが持つ記憶やときめき、自己啓発の力を訴えかけています。今回の支援もその取り組みの一環であり、一般社団法人「いちご言祝ぎの杜」とともに年間2回の衣服支援を計画しています。
「ガールズフリッジ」の責任者である市ヶ坪さんは、この活動が回を重ねるごとにファッションの力の大きさを実感していると述べています。「生活に追われる女性たちが、このプロジェクトを待ち望んでいて、気に入った洋服を見つけることで、気持ちが明るくなり、プロのコーディネートのアドバイスが自信につながる」と語っています。参加した女性たちは和やかな雰囲気の中で笑顔を交わし、支援の場が多幸感に包まれていたことも印象的でした。
また、代表取締役社長の下地氏は、今回の支援活動を通じて、暴力の影響を受けた人々の心に寄り添うことの重要性を強調しています。「暴力は誰にでも降りかかる可能性があるという現実に直面し、困難に直面している方々の心をエンパワーするために、ファッションを利用した支援を続けたい」と話しています。
このような活動を進める中で、TSIホールディングスは、養護施設での七五三や成人式を祝うための支援や、被害者の支援に従事する施設職員の皆さんを癒す活動にも取り組んでいます。支援者同士のつながりを大切にし、共同で社会的課題に向き合っていく姿勢が感じられます。もっと多くの女性たちが心温まる経験を得られるよう、「ガールズフリッジ」は今後もその活動を続けていきます。