フェムテック協会設立
2021-07-21 15:51:53
女性の健康を支える新たな取り組み、「日本フェムテック協会」が始動
日本フェムテック協会設立の意義
日本における男女平等の進展は、過去の法改正や社会的な取り組みを経て少しずつ進んできました。しかし、2021年のデータによると、日本はジェンダーギャップ指数でG7最下位の120位に位置しています。この現状において、女性特有の健康課題を解決することが急務となっています。
このような状況を背景に、企業経営者や医師、ジャーナリストなどの専門家が集まり、一般社団法人日本フェムテック協会が設立されました。協会の目的は、女性が自身の健康やライフステージを理解し、健康的な生活を送るための「フェムテラシー」を高めることです。
フェムテックとフェムテラシーの重要性
フェムテックとは、女性の健康をサポートする技術やサービスの総称です。協会は、医師やジャーナリストによる情報提供を行い、女性の健康に関する知識、いわゆる「フェムテラシー」を高めるための活動を進めます。具体的には、医師の監修に基づく資格試験を運営し、正しい知識を広めることを目指します。
特に労働環境においては、月経や更年期などによる健康影響が無視されがちです。調査によると、月経に伴う症状でパフォーマンスが低下する女性は94%に上り、これが企業全体の生産性にも影響を与えています。したがって、健康リテラシーの向上はこの問題を解決する一つの手段とされています。
協会の活動内容
協会が行う主な活動は以下の通りです。
1. 資格試験の実施: フェムテックと女性の健康に関する知識を身につけるため、無料の3級資格試験を設けています。合格者はフェムテックアンバサダーとして認定され、自らの知識を広める役割を担います。
2. 研修プログラムの提供: 企業や公的機関を対象にした研修プログラムを通じて、女性の健康に関する基本的な理解を深めます。医師や専門家が講師となり、必要な知識を提供します。
3. 情報メディアの運営: 医療コラムやフェムテック関連の情報を掲載したウェブメディアを運営し、受験後も情報を継続的に更新します。これにより、受講者は常に最新の情報を得ることができます。
社会への期待
協会の設立により、女性は自分の身体についての知識を向上させ、職場や社会で自身の健康をより良く管理できるようになります。また、SDGsの目標達成に向けて、企業と共に健康経営の実現を目指します。
「技術と知識の力で自分を超える」というミッションを掲げ、女性がより自由に自分らしく活躍できる社会の実現を目指す日本フェムテック協会。今後の活動に期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
-
一般社団法人日本フェムテック協会
- 住所
- 東京都港区浜松町2-13-12Risewellビル3階
- 電話番号
-
03-5401-3031