第7回日中海運政策フォーラムの開催結果
令和7年1月16日、日本と中国の海事関係者が集まり、待望の第7回日中海運政策フォーラムが開催されました。このフォーラムは、第6回のフォーラムが行われたのが2019年9月の北京以来、約6年ぶりの開催となります。
今回のフォーラムの目的は、海事分野における公正な競争環境を確保し、また環境対策について日中双方の連携をさらに強化することにありました。特に、最近の外航海運市場における保護主義的な措置や市場歪曲が懸念されている中で、両国はそれらの撤廃や改善に向けた取り組みを共有しました。
主な議題
フォーラムでは3つの主な議題について議論されました。
1.
保護主義の撤廃
外航海運分野での保護主義的措置や市場歪曲を撤廃し、より公平な競争を目指すことが合意されました。このことにより、両国の海運業界が公平に成長できる基盤を整えることが期待されます。
2.
環境規制の共同対策
国際海事機関(IMO)で議論されている新たな環境安全規制についても重点的に取り上げられ、合理的な規制枠組みの策定に向けて日中が連携して取り組む重要性が再確認されました。
これにより、海運業界が持続可能な成長を遂げるための基盤が築かれることが期待されています。
3.
船腹整備の重要性
中長期的な物流需要に基づかない新造船の発注が過剰な船腹を招く可能性も指摘されました。長期的な視点に立った船隊整備の必要性が強調され、安定かつ合理的な運航のための方針が話し合われました。
開催概要
- - 日時: 令和7年1月16日(木)10:00~16:00
- - 場所: 国土交通省(中央合同庁舎3号館8階国際会議室)
- - 出席者:
- 日本側: 国土交通省海事局 宮武局長、他 日本船主協会
- 中国側: 交通運輸部水運局 柳副局長、他 海事局、外航海運事業者
今回のフォーラムを通じて、日中の海事分野における連携が一層強化され、今後の発展に寄与することが期待されます。これからの海運業界は、このような国際的な連携を背景に、より持続可能で効率的な発展を遂げることでしょう。