アドバンテックが挑む新たなIoTマーケット
アドバンテック株式会社が、IoTおよび組込み向けOS「Ubuntu Pro for Devices」のバンドル販売とプリインストールサービスを提供開始しました。これは、10年以上にわたるセキュリティアップデートを通じて、長期にわたり安心して使用できるOSとして設計されています。
Ubuntu Proとは?
「Ubuntu」をベースとしたこのプロダクトは、産業分野からスマートシティ、ロボティクス、自動車に至るまで、多岐にわたるエッジコンピューティングデバイスで広く採用されています。特に、セキュリティ面を強化しており、ユーザーの要求に応えるべく設計されています。
アドバンテックは、これまでにも「Ubuntu」のプリインストールデバイスを提供してきましたが、今回の「Ubuntu Pro for Devices」では特に強化されたセキュリティ機能が大きな特徴となっています。これにより、デバイスが直面するセキュリティリスクを最小限に抑え、安全で持続的な利用が可能になるのです。
プリインストールサービスの展開
アドバンテックは、89機種のエッジコンピューティングデバイスに対して、既にプリインストールサービスを開始しております。今後は対象機種の拡充を図り、より多くのユーザーにこの新たなOSの利便性を享受してもらう計画です。
組込みOS管理ツールの提供
さらに、アドバンテックは、組込みOSを総合的に管理するためのツール「Advantech Power Suite」を無償で提供しています。このツールには、セキュリティ制御を強化するための「ロックダウンユーティリティ」や、システムのバックアップ機能を備えた「ADVイメージマネージャ」などが含まれています。これにより、ユーザーは自社のニーズに応じた管理が容易に行えるようになっています。
10年間の安心サポート
「Ubuntu Pro for Devices」は、一度のライセンス購入で10年間の長期サポートを受けることができます。また、セキュリティアップデートは自動的に配信され、システムの保守にかかる手間を削減します。
更に、システム管理ツール「Landscape」を活用することで、大規模なシステムの管理も一元化でき、最大40,000台のシステムを監視することが可能です。
お客様に最適なプランを
この新しいOSは、プロセッサーグレードごとに4つの料金プランが設けられ、顧客は自社のニーズに最も合ったプランを選択することができます。これにより、効率的なコスト管理が可能となります。特に、産業向けの高性能デバイスの導入においては、最適なコストで最高のサービスを提供することができるようになります。
まとめ
アドバンテックは、エッジコンピューティングの未来を切り開くための新たな一歩を踏み出しました。「Ubuntu Pro for Devices」は、高いセキュリティに支えられた長期にわたるサポートを提供し、安心して利用できる環境を整えています。今後の展開にもぜひご注目ください。