新日本製薬が確認したジェルの有効成分透過量の高さ
新日本製薬株式会社は、佐賀大学の徳留嘉寛教授と共同で行った研究の結果、同社のオールインワンジェルが肌への有効成分の透過量において、優れた効果を示すことが明らかになりました。この研究では、ジェルの有効成分であるナイアシンアミドを対象に、その透過量がどれほどかを複数の方法で評価しました。
研究の目的と方法
第1の研究では、人工合成膜「Strat-M Membrane®」を使用し、ジェル、化粧水、乳液それぞれを単体で塗布した場合の有効成分の透過量を比較しました。研究の結果、ジェルを使用した場合、有効成分が肌を通過する量が他の二つの剤型に比べて顕著に高いことが確認されました。
第2の研究では、ヒト摘出皮膚を用いて、化粧水と乳液を重ね塗りした場合に対して、ジェル単体を塗布した場合の透過量を評価しました。この際、ジェルの使用により有効成分の透過量が驚くべきことに約2.3倍に達することが確認されました。
ジェル剤型の利点
この研究結果は、化粧品市場においてジェル剤型が持つ優れた特性を示しています。従来、化粧水や乳液を重ねて使うのが一般的とされていましたが、ジェル単体で使用することで、より効率的に有効成分を肌に届けることが可能になるというわけです。これにより、化粧品の効果を最大限に引き出すことが期待されます。
今後の展開
新日本製薬は、この研究を基に今後も製剤の浸透効果に関するさらなる研究を進め、新たな製品開発につなげていく予定です。また、美容と健康に関する価値の創造を目指し、様々なパートナーとの連携を強化していく方針です。特にコラーゲンや絶滅危惧種の薬用植物「ムラサキ」に関する研究が進行中で、さらなる特許取得を目指しています。
会社概要
新日本製薬は1992年に設立され、化粧品や健康食品の企画・通信販売を行っています。本社は福岡県福岡市に位置しており、代表取締役社長CEOは後藤孝洋氏です。同社は「スマートライフサイエンス」を研究方針に掲げ、新たな価値をお客様へ提供するために尽力しています。
この新しい研究結果は、美容業界における製品選びの基準を変えるかもしれない重要な示唆を与えています。興味のある方は、新日本製薬の公式サイトをチェックしてみてください。詳しい情報が掲載されています。
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