三洋、新素材『OBRO(オボロ)』がPVC Award 2025でオーディエンス賞を受賞
株式会社三洋は、2025年に開催された「PVC Award」で新開発のサステナブルPVC『OBRO(オボロ)』がオーディエンス賞を受賞したことを発表しました。
『OBRO(オボロ)』とは何か?
『OBRO(オボロ)』は、廃棄される予定の革粉末をPVC(ポリ塩化ビニル)に混合した新しい素材です。この新素材は、革の端材をパウダー状に粉砕し、アート性のある質感を実現しています。均一性を持たないデザインにより、光の当たる角度によって異なる表情を見せることが特徴で、奥行きのある黒と独特の透け感を兼ね備えています。さらに、表面には革特有のシボ感が施されており、立体的な陰影が生まれることで、上品さを保ちながらも独特の魅力を感じさせる材料となっています。
この名前は、「朧(おぼろ)」という日本語に由来し、あいまいな輪郭が魅力となる日本的な美意識を持っています。例えば、霞んだ夕暮れ時の景色や春の夜の月明かりを思わせるようなデザインです。
開発の背景
革製品の製造プロセスでは、どうしても少量の革端材が残りますが、その多くはこれまで無駄に廃棄されてきました。三洋は長年にわたりPVC製品を手掛けてきた過程で、その廃棄物を活用する機会を模索していました。グループ企業であるエヌ・コバヤシとの協力により、革端材を素材として再利用する問いかけから『OBRO』の開発がスタートしました。
特に、革の粉砕方法やPVCとの混合、さらにはシボ加工に重きを置いたことが、生まれた製品を特別なものにしています。軽量で扱いやすいPVCの特性と、本革の質感を兼ね備えた最適化によって、旅行や日常使いにも対応できる実用的なプロダクトを作り上げました。
製品ラインアップ
『OBRO(オボロ)』のシリーズには、以下のアイテムが含まれています。
- - OBRO バッグ
- - OBRO キーケース
- - OBRO サコッシュ
これらの製品は、ユニセックスで使用できるミニマルなデザインが特徴で、日常生活に溶け込む洗練されたスタイルを提供しています。
PVC Award 2025について
PVC Awardは、PVCの特性を生かし、生活の利便性を向上させる製品や社会貢献を目指す公募コンテストです。2025年には、東京と名古屋で来場者による投票が行われ、数多くの応募作品が展示されました。受賞作品による展示は、2026年3月に東京都と愛知県で行われる予定です。
今後の展開
『OBRO(オボロ)』の各製品は、2026年初頭にクラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」上で購入支援を受ける形で販売されます。一般販売については、まだ具体的な日程が決まっていないため、興味のある方は続報を待つ必要があります。これを通じて、サステナブルな製品の開発がこれからも進んでいくことに期待が寄せられています。
三洋の取り組みや『OBRO(オボロ)』の成長に、注目が集まるのは間違いありません。