新たなアニメーションブランド「ETERNA Animation」始動！始まりは短編『きつねつき』

新たなアニメーション界の挑戦、ETERNA Animationの誕生

2026年に創立70周年を迎える東映アニメーション株式会社が、オリジナル作品制作の強化と国際的な展開を目的として、新たなアニメーションブランド「ETERNA Animation」を発表しました。これにあたり、短編アニメ映画『あめだま』が第97回アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされ、その映像製作力と表現力が国際的に評価されました。

この新ブランドの背後には、長年培われた創作技術と情熱があります。「心にずっと残る、自由で新しいアニメーションを生み出し続ける」という理念のもと、クリエイターの発掘と育成を重視し、次世代アニメーションプロジェクトを進めていくことを目指します。

ETERNA Animationの理念

「ETERNA」は「永遠」という意味を持ち、視聴者の心に深く残る作品を生み出すという願いが込められています。このブランドは、オリジナリティ、特別感、アーティスティック、品質、品位という5つのコアバリューを持っており、これらは作品づくりの基盤となります。

第一弾作品『きつねつき（FOXING: Kitsuné-tsuki）』の概要

「ETERNA Animation」の最初のプロジェクトとして、監督篠塚超の短編アニメーション『きつねつき』が発表されました。2026年に完成し、公開される予定です。この作品では、現代社会における孤独、幻想、そして自己との対峙という普遍的なテーマが描かれ、主人公が自らを解き放つまでの内面的な変容が詩的に描かれます。

篠塚監督は1994年生まれで、東京造形大学を卒業後、演出、絵コンテ、キャラクターデザインのほか、制作全般を手がけてきました。また、プロデューサーの森山義秀は、多様なジャンルの作品を手掛けており、本作でもクリエイターの創作力を活かしつつ、国際市場にも訴求するクオリティを追求します。

発表イベントと今後の展望

本作『きつねつき』は、2025年6月のアヌシー国際アニメーション映画祭で世界初公開される予定です。登壇予定の篠塚監督と森山プロデューサーは、作品の制作背景や「ETERNA Animation」の理念、そして今後のオリジナル作品制作に関する展望を語ります。

新ブランド「ETERNA Animation」は、これからのアニメーション界において、新しい風を吹き込む存在として期待されています。制作が進む作品たちがどのように成長していくのか、今後の展開に目が離せません。