ハースト婦人画報社が気候変動アクション環境大臣表彰を受賞
株式会社ハースト婦人画報社が、「#環境課題を自分ゴト化する」というポジティブな情報発信を通して、令和6年度の気候変動アクション環境大臣表彰において「普及・促進部門(緩和分野)」を受賞しました。この表彰式は2024年12月2日に浜離宮朝日ホールで開催され、同社の代表取締役社長ニコラ・フロケ氏が出席しました。
この表彰は、環境省が気候変動に対する顕著な功績を持つ個人や団体に贈るもので、ハースト婦人画報社はメディア企業として初めてこの栄誉を得ることとなりました。今回の受賞は、同社が展開している環境問題への取り組みが高く評価された結果です。
ポジティブな情報発信の重要性
ハースト婦人画報社は、1905年に同社の代表的な媒体『婦人画報』を創刊したことから始まります。この媒体は女性の社会進出をサポートすることを目的としており、現在では複数のメディアを運営しています。その中で、この会社は社会的な課題や環境問題を「自分のこと」として捉えてもらえるよう努めています。
国連安保理で気候変動が議論されるようになった2007年、同社はファッション誌『ELLE Japon』で特集を組んで「グリーン(環境)」に関する内容を取り上げました。この取り組みは、その後も持続可能な発信を続け、多種多様な媒体でサステナビリティに関連したコンテンツを提供しています。特に、2020年春からは2600以上のデジタル記事を配信するなど、その活動は広がりを見せています。
サステナビリティへの全社的な力を注ぐ
2018年に新社長が就任して以来、同社はサステナビリティを全社の重要なテーマとし、全ての部署で関連する取り組みを強化しています。2019年にはISO14001を取得し、温室効果ガスの削減に向けての活動も開始しました。また、業界内外との協力を目指し、情報発信にも注力しています。
左側の図は、雑誌製造のライフサイクルにおけるカーボンフットプリントを示しており、中央や右側の図はイベント開催によるカーボンフットプリントを数値化したものです。こうした地道な取り組みが、同社の受賞につながりました。
未来に向けた取り組みの継続
ハースト婦人画報社は、今後も気候変動の課題に対して誠実に向き合い、読者やステークホルダーの皆様の行動変容を促すポジティブな情報発信を続けることを誓っています。その姿勢を通じて、より多くの人々が環境問題に関心を持ち、自ら行動を起こしていくことが期待されています。持続可能な社会の実現に向けて、今後の活動にますます注目が集まることでしょう。