39組の著者による感謝を巡る書籍『感謝の感触』の魅力に迫る

『感謝の感触』が教えてくれること

2025年7月25日、株式会社Betterが設立4周年を迎え、「感謝」をテーマにした書籍『感謝の感触』の販売がスタートします。本書では、39名の著者がそれぞれの視点から感謝について綴った39作品が390字から3900字の範囲で収められています。多様なバックグラウンドを持つ著者たちが集まり、「感謝」の概念を豊かに掘り下げているのです。

感謝についての新たな視点

近年、感謝の重要性がさまざまな分野で注目を集めています。ポジティブ心理学においては、感謝を実践することで幸福度の向上やメンタルヘルスの改善が期待できることが示されています。また、SNS上では「感謝日記」が話題されるなど、日常生活の中でも感謝を意識することが広がっています。企業でもサンクスカードを導入する動きが見られ、感謝を表現しやすい環境づくりが進められています。

しかし、その一方で無理な感謝が逆にプレッシャーを生むこともあります。過剰な感謝はネガティブな感情に向き合うことを避け、問題を先送りする結果につながることがあるのです。感謝は他者との関係性の中で育まれる感情であり、自己啓発や組織活性化の手段とすることに違和感を覚える人も少なくありません。

39の視点で感謝を考える

『感謝の感触』に寄稿した39名の著者たちは、日常的に感じる感謝の瞬間から、それぞれの専門分野を活かし、感謝の意味を深く考察しています。たとえば、AI研究者からの視点、猫研究者による感謝の意義についての論考、そしてビジネスやデザインにおける感謝の役割など、幅広いテーマが扱われています。これにより、感謝という抽象的な要素に具体的な輪郭を与えてくれるのです。

著者の一人である徳井直生氏は、感謝とAIについての関係性を考察し、感謝がどのようにテクノロジーと結びついているのかを探ります。また、服部円氏はヒトと猫の関係における感謝の感覚を掘り下げ、私たちがどのように日常生活の中で感謝を見出すことができるかを語ります。