琵琶湖博物館企画展示「川を描く、川をつくる」開催の詳細
琵琶湖博物館が2025年7月19日(土)から11月24日(月・祝)まで、特別企画展示「川を描く、川をつくる―古地図で昔の堤をさぐる―」を開催します。この展示では、近江や淀川流域の治水の歴史をテーマに、江戸時代から明治初期にかけての貴重な古地図や治水に関する道具が一堂に集結します。
オープニングセレモニーとメディア内覧会
展示の開始に先立ち、7月19日の開館時にオープニングセレモニーが行われます。また、7月18日にはメディア向けの内覧会が予定されており、事前に取材希望の方は連絡が必要です。
展示の見どころ
この企画展示では、普段は目にすることが少ない江戸時代から明治初期(17~19世紀)の古地図を通じて、当時の治水に関する実践や技術を掘り下げます。特に、3年にわたる修復事業が完了した巨大な河川地図も初めてお披露目され、多くの来場者の関心を集めることでしょう。
展示内容は以下のように構成されています:
1.
プロローグ:川がつくった土地
古地図を読み解くことで、川の自然的特性や影響について考察します。
2.
地図に描かれた川
江戸時代の河川絵図を観察し、当時の河川管理や土木工事の重要性を学びます。
3.
水と土砂を防ぐ
古地図と村絵図を基に、堤防や水制の工事について探ります。特に、復元制作された竹蛇籠が展示されます。
4.
土砂とつきあう地域
江戸時代の土砂流出問題とその対応を掘り下げ、地域の取り組みを学びます。
5.
古い時代の地図を研究する
治水や景観に関する古地図の研究方法について紹介します。
6.
エピローグ:川をつくってきた地域の歴史を伝えるために
古地図や文書の保存の重要性について考察し、地域の歴史を次世代に伝える方法を模索します。
企画展示には、関連イベントも盛りだくさんです。特に興味深いのは、愛知川に眠る水制「猿尾」をVRで体験するイベントで、7月26日と27日に開催されます。また、防災に関するカフェイベントもあり、古地図を使った防災の考察が行われます。
入場料は一般340円、大学生270円、小・中学生・高校生170円となっており、団体料金も設定されています。なお、企画展示を見るためには、別途常設展示の観覧券が必要です。
展示の重要性
近年、頻発する水害や土砂災害に対する防災意識が高まる中、この展示は歴史から学ぶ重要なヒントを提供します。一度足を運び、過去の治水技術や地域の歴史に触れてみてはいかがでしょうか。
この機会に琵琶湖博物館を訪れ、古地図を通じて川の歴史を深く知ることができる貴重な体験をお楽しみください。