栃木SCの矢野貴章選手がITパスポート試験に合格
元サッカー日本代表の矢野貴章選手が、ITパスポート試験に合格したことが発表されました。この合格は、彼がITリテラシーを高めるために積極的に学習してきた結果であり、サッカー界におけるIT教育の重要性を示すものです。
ITパスポート試験の背景
近年、デジタル化や生成AIの進展により、様々な職業においてITに関する基礎知識が求められています。しかし、多くの人々は「IT=難しい」という先入観を持っているため、学習をためらうこともあります。そんな中、矢野選手はITに対する興味を持ち、個人的に学びを深めることに決めました。
この取り組みは、栃木サッカークラブとIT人材教育会社であるSEプラスとのオフィシャルパートナーシップのもとで進行しました。彼の学びの姿をSNSなどで発信し、IT知識の習得が身近なものとなることを目指しています。
合格までの道のり
矢野選手の学習が始まったのは2024年の3月。シーズン中の忙しい時期にも関わらず、彼は全13試合に出場しながらも学びを続けました。具体的な流れは以下の通りです:
1.
ITリテラシーの基礎から開始(2024年3月27日~)
ITとは何か、AIやIoTの基礎知識などを学ぶ動画教材「LITERA-IT」を受講。
2.
初めての試験問題挑戦
ITリテラシー学習を終えた矢野選手は、ITパスポートの問題20問に挑戦し、20%の正解率という結果が出ました。
3.
試験対策開始(2024年5月21日~)
城田比佐子講師による勉強会とeラーニング「独習ゼミ」での学習を行いました。
4.
模擬試験の実施(2024年9月7日)
本番と同様の条件で模擬試験を受け、59%の正解率を取得。
5.
受験成功(2024年9月17日)
625点で合格し、合格基準をクリア。翌月にはIPAから正式に合格発表がありました。
矢野選手のコメント
矢野選手は合格を受けて、「ITパスポート」という言葉を耳にしたときは戸惑ったが、学ぶにつれ次第にパズルが埋まる感覚を楽しんだとコメントしています。彼は、普段はサッカーをしているが、SEプラスのサポートを受けながら体系的に知識を深めることができたと語っています。新しいことを学ぶのは大変だが、良い経験だったとも述べ、今後もITリテラシーを活かして成長していく意向を示しています。
今後の展望
SEプラスは、引き続き栃木SCのITスキル向上を支援していく方針を示しています。ITリテラシー教育は、プロスポーツ選手にとっても必要なスキルであることが、矢野選手の取り組みを通じて広く認識されるでしょう。
この事例は、サッカー選手がITリテラシーを学ぶことの意義を再確認させてくれます。今後、矢野選手がさらなる挑戦を続け、情報技術の発展に貢献することを期待しています。