新たな支え手のコミュニティ形成へ
NPO法人Light Ring.は、子どもや若者の心の支え手を支援するために、支え手の現状を調査し、交流イベントを行いました。近年、500名以上の参加者がいるオープンチャットを通じて、10代から30代の支え手たちの実情が浮き彫りになりました。
この調査によれば、支え手の61.5%が支えている相手に希死念慮を抱いていると感じており、その重い心の負担に直面しています。しかし、一方で60%はコミュニティでの相談が支え手自身の状況改善につながったと答えています。この数値は、相互の支え合いがもたらすポジティブな影響を示しています。
交流イベントのプログラム
9月13日、自殺予防週間に合わせて開催された交流イベントでは、若い支え手たちが集まり、ハイブリッド形式で様々なプログラムが展開されました。
- - 座談会・対話 では、参加者同士が己の悩みを話し合い、
- - 悩みの共有 のセッションでは、支える側の独特のストレスや負担感を打ち明け、
- - グループワーク では支援の工夫やセルフケアの方法を模索しました。
参加者は、「他の人の工夫を聞いて安心した」と口を揃え、孤独感の軽減を実感しました。彼らは、自身だけが苦しんでいるわけではないと感じることができ、支え合う力の大切さを再認識しました。
専門家の参加と意見交換
さらに、このイベントには子ども家庭庁や精神医療、心理学、看護学の専門家も招かれ、若者同士の支え合いの可能性と心理的負担を軽減する方法について積極的な意見交換が行われました。
代表理事のコメント
Light Ring.の代表理事は、「支える若者たちが抱える悩みや不安を少しでも軽減するための仕組みを作ることが重要です。自らの限界を感じながらも支え合う姿に胸を打たれました」と語りました。
自殺対策には、サポートを受ける側だけではなく、それを支える側への配慮も不可欠です。Light Ring.は今後も支え手たちが安心して助け合える環境を整備していくとしています。
Light Ring.について
Light Ring.は、子どもや若者の心の支え手に特化したNPO法人であり、地域のコミュニティ形成や研究活動を通じて、メンタルヘルスの課題を解決する取り組みを行っています。支えることに特化した研究と実践を続ける中で、一般市民が支え手となることの重要性を訴えています。今後も自殺や孤立などの社会問題に取り組んでいく姿勢を貫いていくでしょう。
私たちは支え手とともに、未来に希望を持てる環境を作っていく責任があります。この取り組みを通じて、相互理解や支え合いが実現できることを願っています。