現金主義の提唱
2025-02-06 11:57:02

逆行する現金主義の提唱『節約を楽しむ』が話題に!

逆行するキャッシュレス時代に注目の書籍『節約を楽しむ』



2025年1月10日に発売された林望氏の著書『節約を楽しむ―あえて今、現金主義の理由』が、わずか3週間で3刷を数えるという快挙を成し遂げました。本書では著者が提唱する「キャッシュレスなんてまっぴら」や「投資よりコツコツ貯めるほうがいい」という主張が、多くの読者の共感を呼んでいます。

現在、NISAの普及やキャッシュレス決済の普及が進む中、投資やポイント活動への関心が高まっています。しかし、林氏はこれに逆らう形で「本当にそれが得なのか?」と疑問を呈しています。本書がなぜここまで支持を受けているのか、その背景を探ってみましょう。

投資疲れとポイ活疲れの現状



昨年1月にはNISA制度の刷新があり、それに伴って多くの投資口座が開設されました。しかし、その勢いは次第に鈍化している現状があります。2024年には343万件のNISA口座が新たに開設されたものの、この数はピークから減少傾向にあります。多くの人が「投資は怖い」と感じるようになってきたのです。

また、人気の「ポイ活」ですが、楽しむ人がいる一方で「面倒くさい」「もらえる金額が少ない」といった理由でやめてしまう人も増えています。ネット上では「ポイ活疲れ」という言葉まで生まれているほどです。そんな状況において、林氏の提唱する現金主義は、「やはりそうだよね」と思わせる力を持っているのかもしれません。

お金を預けるリスク



林氏は、「知らない人にお金を預けるリスク」についても警鐘を鳴らしています。銀行や金融機関が勧める投資商品に対して、「本当に安全か?」という疑念を抱くのは当然かもしれません。低金利が続く中で、銀行が提案する投資は、実際のところ利益を期待できるかどうかは微妙です。

多くの場合、投資信託やNISAは大きな資産を持つ人向けのものであり、一般の人が少額から始めるにはハードルが高すぎると指摘します。特に、生活資金を少しでも減らすことで、投資を始めるのはリスクを伴う行為です。林氏が言うように、「すべての人が余裕を持って投資をするのは無理がある」と思わせる内容です。

新しいポイント還元の考え方



キャッシュレス決済によるポイント還元を疑問視する林氏は、「本当に得しているのか」と反発します。出前サービスや会員登録時に得られるポイントは、商売上の罠でしかないと捉えています。また、「ポイントで釣る」という商戦が多くの人を惑わしていることを指摘し、不要な依存を避けるべきだと警告しています。

私たちがポイントを貯める行為は、インセンティブの一環として利用されていることを理解し、その背後にある商業主義に流されてはいけないのです。

林氏が愛用するカード



それでも、林氏は自身の生活の中でクレジットカードを利用していますが、そのスタイルは実にシンプルです。彼が使用するのはJALカードとANAカードの2枚のみ。それ以外のカードは持たず、買い物を通じて自然とマイレージを貯めているとのこと。この方法は、彼にとっては十分な還元を得られる一方、煩雑さからも解放されています。

このように、林氏はすべてのポイントを狙うのではなく、必要な外部サービスだけを利用することで、賢く節約と効率的なポイントの活用を実践しています。

結論



『節約を楽しむ』は、今のキャッシュレス時代を真っ向から否定するかのような内容ですが、理解できる意義があります。貯金と投資の選択肢を再度考え直し、私たち一人ひとりが正しいと思うお金との向き合い方を見つける手助けをしてくれるかもしれません。現金主義を読んだあなたも、ぜひその考えを自分の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。


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