奥村組とリノベるが共創する新たな賃貸住宅プロジェクト
株式会社奥村組は、リノベる株式会社と連携し、全国にある6棟の社宅を改修・再生し、新たな賃貸住宅としての収益化を図るプロジェクトに取り組んでいます。このプロジェクトは、企業保有不動産(CRE)を活用し、利活用・再生を進めることで、持続可能な社会を目指すものです。
プロジェクトの背景と目的
奥村組は、使用されなくなった社宅が全国に7棟あることを受け、これらの不動産の利活用を模索してきました。その中でリノベるという専門のパートナーとともに、利用価値を最大化し、地域に必要な住宅として再生することが本プロジェクトの大きなテーマです。
この取り組みには、持続可能な住宅ストックを生み出すという二つの大きな目的があります。一つは良質な住宅の循環を図ること、もう一つは長期的な収益化を果たすことです。リノベーションを通じて、既存の住宅ストックを活かし、新造住宅に比べて環境負荷を軽減できるという利点も見逃せません。
CRE戦略とリノベーション
奥村組は、CRE戦略を通じて企業価値の向上を図ることを重視しています。リノベーションはただの改修作業ではなく、建物の性能を向上させ、長期的に魅力ある価値を提供することが求められています。実際、プロジェクトは低炭素社会の実現に向けた一歩となり、エネルギー効率の高い住宅の提供を視野に入れています。
建物の調査や市場分析を経て、各物件ごとに短期・長期的なリノベーション計画を策定。共用部や専有部の改修を行い、住環境をより快適にするための取り組みが進められています。
グランドコンセプト「Human × Green × Honest Development」
今回のプロジェクトにおけるグランドコンセプトは「Human × Green × Honest Development」であり、「人と自然をつないで持続可能なまちをつくる」ことを目指しています。これに基づき、各物件には緑あふれる空間づくりや、人々が交流できる施設を設けることが計画されています。
例えば、神奈川県横浜市に位置する「OC RESIDENCE R YOKOHAMA HINO」では、住民同士のコミュニケーションを促すためのコミュニティスペースを新設し、自然環境と生物多様性に配慮した設計が予定されています。
各物件の概要
プロジェクトでは以下の6棟が対象となっています。それぞれの物件には独自の特徴が盛り込まれ、地域に根差した住まいへの改良が図られています。
1.
OC RESIDENCE R OJI(奈良県王寺町) - エントランスのバリューアップ、専有部のリノベーション施工中。
2.
OC RESIDENCE R DESHIO(広島市南区) - 照明や内装の改修が行われます。
3.
OC RESIDENCE R HAMAGUCHI(大阪市) - 共用部と専有部の改修計画が進行中。
4.
OC RESIDENCE R YOKOHAMA HINO(横浜市) - 環境配慮型のリノベーション。
5.
OC RESIDENCE R TODA(埼玉県戸田市) - 共用部のバリューアップ工事着手。
6.
OC RESIDENCE R NISHINOMIYA OGO(兵庫県西宮市) - 構造的な改修を行い、住環境の向上。
まとめ
これらのリノベーションプロジェクトは、奥村組とリノベるの協力によって、地域に根ざした持続可能な住環境を提供し、さらに企業戦略としての不動産の有効活用が進められることを期待されています。2030年に向けた持続可能な社会に向けたさらなる取り組みが注目されます。