伊藤忠商事が4年ぶりに首位奪還
2026年卒業予定の学生を対象に、みん就株式会社が新卒就職人気企業ランキングを発表しました。この調査は、「みん就」というコミュニティサイトを通じて集めた回答を基にしており、1,784人の就活生が参加しました。
「みん就 2026年卒 新卒就職人気企業ランキング」について
「みん就」は、就活生同士が意見交換をするためのプラットフォームですが、今回の調査では選考基準として「仕事の魅力」「会社の魅力」「雇用の魅力」「社会的責任の魅力」「採用活動の魅力」という5つの観点を設けています。これにより、ただの人気投票ではなく、より深い洞察を得られるようになっています。また、特設サイトでは総合ランキングの他に業界別や文系理系別、魅力別のランキングも掲載されています。
調査結果の概要
一番の注目点は、伊藤忠商事が4年ぶりに総合ランキングで首位に返り咲いたことです。前年は5位だった同社は、競争が激化する中でも安定した業績を誇ります。特に非資源分野での成長が評価されており、時価総額では総合商社の中で最も高い位置にあることも支持要因となったのです。
高まる成長志向
さらに興味深いのは、今年のランキングにおいて外資系コンサルティング企業の躍進が目立つ点です。例年上位に位置するアクセンチュアの他、昨年まで低迷していたPwC Japanグループやデロイトトーマツコンサルティングなどが急上昇。多くの学生が自己成長を重視していることが影響しているようです。学生たちは「経営に関連する課題に取り組むことができ、自分の成長にもつながる」とコメントし、企業選びにおける自己成長への重視が浮き彫りになっています。
インターンシップの影響
企業におけるインターンシップの評価も、今回のランキングに大きな影響を与えたようです。今年は、インターンシップ参加者の約90%がその経験を通じて志望企業を選ぶ傾向が強まっています。特に、川崎汽船やキーエンスはインターンシップの質が評価され、大幅に順位を上げる結果となりました。
まとめ
このように、就活生の意識が変化しつつある中で、企業は自身が求める人材像やキャリア形成の機会を明確に伝えることが求められています。学生たちは安定と成長を両立させることが重要だと感じており、これからの就職活動においては、企業の透明性やリアルな体験がますます重要になっていくことでしょう。今後もインターンシップや成長機会に力を入れる企業が増え、生徒たちの選択肢が多様化していくと考えられます。
調査概要
- - 調査主体: みん就
- - 調査期間: 2024年9月7日~2025年2月20日
- - 調査対象: 2026年卒業予定のみん就会員
- - 有効回答人数: 1,784人
- - 調査方法: Webアンケート