舘鼻則孝の個展が西武渋谷店で開催中！新たな日本のアイコンを再発見

「舘鼻則孝展 ―Rethinking Ancient Japanese Icons―」

現在、東京の西武渋谷店では、アーティスト・舘鼻則孝（たてはなのりたか）による個展が開催されています。会期は2025年2月18日から3月17日までで、西武渋谷店のB館8階、A館5階、B館3階各所で展示が行われています。この展覧会では、舘鼻の代表作である《Heel-less Shoes》をはじめ、彫刻や絵画など36点の作品が公開されています。

舘鼻則孝とは

1985年に東京で生まれた舘鼻は、伝統的な日本の文化に強く影響されながら、現代的な解釈を加えた作品を制作しています。彼の作品は、歌舞伎や江戸の風俗、さらには現代のファッションなど、多様な要素を融合させています。特に、彼の代表作《Heel-less Shoes》は、江戸時代の花魁が履いていた高下駄からインスピレーションを得ており、世界的に有名な歌手レディー・ガガにも愛用されています。

展覧会のハイライト

本展は、舘鼻が「Rethink」をテーマに、古代日本のアイコンを再考し、現代的な視点から表現しています。メインの展示エリアであるB館8階には、彫刻作品やペインティングが並び、特に《Descending Painting》は、雲や雷といったモチーフを通じて、生と死の境界線を示す寓意的な作品となっています。この作品には、仏教絵画からの影響が色濃く反映されています。

他にも、舘鼻が手掛けた《Floating World》や《Descending Layer》など、さまざまなスタイルと素材を用いた作品も展示され、彼の創作の幅広さに驚かされます。《Baby Heel-less Shoes》などの小さな作品はコレクターからも人気を博しています。

シーズナルフェアとの連動

また、舘鼻は昨年末から「そごう・西武」とコラボレーションし、シーズナルフェア「ココロおどる春へ。SPRING POWER 2025」のビジュアルも担当しています。お正月やバレンタインデーなど、四季折々のイベントに合わせたキャンペーンが展開されており、注目を集めています。

アーティストの影響

舘鼻の作品には、伝統的な日本文化の要素が多く取り入れられており、特に江戸時代の木版画技術などを活用した作風が特徴的です。彼は、「江戸東京きらりプロジェクト」という東京都のプロジェクトに参加しており、東京の伝統産業をテーマにした展覧会もディレクションしています。作品は、日本の諸名画館にも収蔵されており、国際的にも評価されています。

まとめ

「舘鼻則孝展 ―Rethinking Ancient Japanese Icons―」は、既存の文化を見つめ直し、それを新たな形で表現する機会を提供しています。これを通じて、来場者は日本の文化を再発見し、現代アートの新たな可能性を感じることができるでしょう。ぜひ足を運び、舘鼻則孝の独自の視点を楽しんでみてください。

詳細な展覧会情報は公式ウェブサイトで確認できます。特に、各展示品が持つ背景やその制作プロセスを知ることができ、訪問することが一層の価値を提供します。