メビウスパッケージングが取り組むプラスチック容器のリユース実験
2025年10月、メビウスパッケージング株式会社は、シーバイエス株式会社及び鈴与エコプロダクツ株式会社と連携し、プラスチック容器のリユース及びリサイクル事業に関する実証実験を行います。この取り組みは、廃プラスチック問題に対して具体的な解決策を探る目的で、環境に配慮した循環型経済の実現を目指しています。
取り組みの背景
東洋製罐グループは、長期的な環境目標を「Eco Action Plan 2030」と定め、廃棄物や温室効果ガスの削減を目指しています。クリーンエネルギーの活用や資源のリサイクル推進などを通じて、持続可能な社会構築に向けて着実に歩んできました。そして、今回の三社共同の実証実験は、その取り組みの重要な一環として位置付けられています。
プラスチック容器は一般的に1回使用されただけで廃棄されることが多いですが、リユースを導入することで使用回数を増やし、数千トンの廃棄物を減らす可能性があります。これにより、環境への負荷が軽減され、企業のコストも削減されるのです。
実証実験の具体的な内容
実証実験は2025年10月と2026年の初頭の2つの期間で行われ、以下のステップで進行します:
1.
プラスチック容器の製造とレンタル
メビウスパッケージングが製造した清掃用洗剤やハンドソープ向けのプラスチック容器を、シーバイエスにレンタルします。
2.
消費者への提供
シーバイエスでは、充填された容器を卸売や小売業者を通じてオフィスビルや工場等の事業者に供給します。
3.
使用済み容器の回収
使用済みのリユース容器は、産業廃棄物業者によって回収され、鈴与エコプロダクツに送られます。
4.
容器の処理
回収された容器は洗浄及び破砕され、再生材としてリユース用のプラスチック容器が再製造されます。この工程を通じて、従来の1Way容器と比較し、二酸化炭素の排出量を大幅に削減することが期待されています。
期待する成果
本取り組みの目的は多岐にわたります。まず、事業収益性を確保しながらリサイクルに関わる制度の提言を行うこと、次にプラスチック容器のリユースによる二酸化炭素排出削減の効果を測定し、さらには産業廃棄物処理費用の低減を実現することなどが挙げられます。
今後の展望
メビウスパッケージングは、今回の実証実験を通じて得られたデータや経験を元に、さらなる展開を検討します。この取り組みは、サーキュラーエコノミーの実現に向けた大きなステップとなり、環境保護だけでなく、経済的利益も追求する企業活動の新しいモデルとなることを目指しています。地域社会や顧客にとって、大きな価値を提供するために、今後も環境にやさしい製品とサービスを展開していく予定です。