AIエージェントによる採用業務の効率化
株式会社Asikaze(以下、Asikaze)が開発したAIエージェント、「TechHive Agent」(以下、THA)が、グループ会社である株式会社Ansel Technologiesの採用業務において、導入から約3ヶ月の運用実績を発表しました。この取り組みは、エンジニア採用をめぐる業務の効率化を目指したもので、これまでの面接前の人手対応時間を完全に排除することに成功しました。
背景
Ansel TechnologiesはSESおよび人材サービスを行っており、エンジニア採用は同社の成長にかかる重要な業務です。しかし、応募者への一次対応や書類の管理、面接日程の調整など、採用関連の業務は非常に煩雑で、責任者の時間を常に奪い続けていました。毎回の応募が、自社業務への割り込みとなっており、迅速な対応が難しい状態が続いていたのです。
AIエージェントの導入
このような状況を打破するために、AsikazeはTHAを導入することを決定しました。このプラットフォームは、業務ごとに特化したAIエージェントを配属する仕組みを持っており、Anselには採用業務に特化した「採用アシスタント」が配属されました。
AIエージェントが実施する業務は次の通りです。
- - 応募者への一次対応:応募を受けた際に応募者情報の整理や重複チェック、一次返信をすべて実行。
- - 応募要件チェック:人間が定義した必須条件との照合を自動で行い、合否判断は行わずに要件を満たした候補者を選考担当者に引き継ぐ。
- - 面接日程調整:候補者と関係者との日程調整を通じて確定。
また、THAの設計は「Human-in-the-Loop」を重視し、AIが自動で行動できる範囲に制限されており、人間の判断が必要な場合は担当者に承認を求める仕組みを取り入れています。このことにより、AIが独断で動くリスクが軽減され、安心して運用することができます。
運用の成果
運用開始から約3ヶ月の間に、Anselでは合計2,107件の採用実務が処理され、応募者への一次対応は657件、重複チェックは651件、応募要件チェックは523件、面接日程調整は174件を記録しました。この結果、応募1件あたりの人力作業時間は平均20分から完全にゼロにまで短縮され、候補者からの問い合わせに対しては中央値7分で対応できています。これにより、月あたり約83時間の作業時間がAIによって削減されました。
特に評価されているのは、採用担当者がAIエージェントの活用によって、応募者への迅速な対応がいかに効率的に行えるかという点です。さらに、AIエージェントの導入により、人間の業務中断が解消され、担当者は面接や選考に専念することができるようになったのです。
今後の展開
Asikazeは今回の運用実績をもとに、正式な提供に先立ち、テストユーザー企業を募集中です。採用業務の課題を抱える企業に対して、THAを導入することで業務効率を向上させることが期待されています。今後、THAは採用領域だけでなく、経理支援や営業支援、マーケティング業務など、多岐にわたる業務プロセスへの導入も進めていく予定です。
AsikazeのCEOである平井大介氏は、「AIを活用することで、より良い採用プロセスを確立し、企業と候補者双方にとってWin-Winな関係を築きたいと考えています。」と語っています。
会社概要
- - 会社名:株式会社Asikaze
- - 所在地:東京都渋谷区宇田川町36-2 ノア渋谷1005
- - 設立:2019年4月
- - 代表者:平井大介
- - 主要事業:IT・HRコンサルティング、AIエージェント開発
- - グループ企業:株式会社Ansel Technologies(100%子会社)
- - プライバシーマーク取得済み(21005002(01))
今後の進展に注目です。