審査の効率化
2020-01-30 11:01:49
静岡県、スキャナーとOCR活用による審査効率化で住民サービス向上へ
静岡県での審査業務の効率化
静岡県健康福祉部疾病対策課は、申請手続きの効率化を図るために、最新のスキャナーおよび光学式文字認識(OCR)技術を導入しました。これにより、年間約14,000件にのぼる指定難病医療費助成受給者証の更新認定業務を、従来の方法よりも4割以上短縮することに成功しました。
背景
疾病対策課では、県内の保健所に申請された「臨床調査個人票」を集約し、疾病ごとに仕分け、目視での内容チェックと認定審査を行っています。しかし、認定業務の繁忙期には申請が集中し、迅速な処理が難しくなるという大きな課題がありました。このため、同課は住民サービスを向上させるための取り組みとして、この業務の効率化に挑みました。
実現方法
審査業務の効率化には、特定の疾病に関連する申請をターゲットとしてプロジェクトを進めました。これら特定疾病は、全体の更新申請件数の約7割を占めています。申請時に提出される「臨床調査個人票」を、イメージスキャナーとOCR技術を用いてテキスト化し、さらにExcelの表計算機能を活用して更新審査を自動的に判定する仕組みが構築されました。
このプロセスにより、手作業で行っていた目視チェックは大幅に減少し、申請処理が迅速になります。その結果、職員の労働時間の削減も見込まれており、働き方改革にも貢献することが期待されています。
導入効果
この新たなシステムの導入により、更新審査業務の効率は格段に向上しました。住民サービスの向上はもちろん、職員の負担軽減にもつながり、長時間勤務の削減といった働き方改革の一環にもなっています。病院や医療機関からの申請が増える中、より迅速な対応が求められる現代社会において、こうした取り組みは非常に重要です。
商標について
提案された技術とシステムには、株式会社PFUにより開発された「DynaEye」および「Enterprise Smart」といった商標があります。これらは、日本国内における登録商標であり、他の製品名も各社の商標または登録商標となっています。
まとめ
静岡県の疾病対策課が進めるこの新しい取り組みは、住民への迅速なサービス提供を実現し、県民の健康を支える重要な手段となります。今後もこうした技術活用による効率化は、より多くの行政サービスに導入されることが期待されます。静岡県は今後も住民サービスの向上を目指し、さらなる技術革新と効率化に取り組むことでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社PFU
- 住所
- 石川県かほく市宇野気ヌ98-2
- 電話番号
-
045-305-6000