保育人材不足解消に向けたMicoとアスカのDX推進戦略
株式会社Mico(本社:大阪府大阪市)は、株式会社アスカ(本社:群馬県高崎市)と連携し、保育人材の確保に向けたデジタルトランスフォーメーション(DX)戦略を推進しています。この取り組みは、求職者と企業のコミュニケーションを強化し、効率的な業務遂行を可能にするものです。
背景
近年、保育業界では高い離職率と有効求人倍率3倍という人材不足が深刻な問題となっています。求職者のニーズも多様化しており、柔軟な対応が必要とされています。そこで、アスカは保育人材サービスに特化し、全国に21の支店と約300名のコーディネーターを擁する体制を強化。AIなどのテクノロジーを活用し、キャリアアドバイザーが求職者により多くの時間を使える環境を整えています。
新たな取り組みの導入
この連携により、アスカはMicoの製品を導入し、LINEやAI架電、SMSをマルチチャネルで活用することに成功しました。具体的には、AIによる自動応答システムを導入し、求職者との連絡を効率化。これにより、キャリアアドバイザーは一人ひとりの求職者に対して丁寧に向き合うことができるようになりました。
さらに、LINEを介して求職者が企業からの連絡を希望するタイミングで受け取れる仕組みを整えることで、継続的なコミュニケーションが可能となっています。この結果、求職者はよりスムーズに求人応募が行えるようになっています。
成果の実績
アスカが実施したこのデジタル戦略によって、次のような成果が得られました。
1.
求職者体験の向上
AIによる自動架電とLINEとの連携が相まって、LINEの友だち登録数が前年と比べて142%増加しました。また、アンケート調査では、98%の求職者がLINEからの連絡を希望しています。
2.
特定層への掘り起こし
AIを活用した架電により、過去に連絡を取っていなかった求職者が再び掘り起こされました。導入初月には、通電した求職者の約半数が「仕事を探している」と回答し、応募数の増加に寄与しました。
3.
顧客対応の質向上
若年層の「電話離れ」に対応するため、LINEを積極的に導入。これにより、顧客の安心感を高め、サービス満足度の向上を実現しました。
まとめ
アスカの専務取締役である浅見慶敬様は、「AIなどのテクノロジーを活用することで、キャリアアドバイザーが求職者との面談に集中できる環境を整えています。非効率な作業はAIに任せ、人対人の対話に重きを置くことが重要です」と語っています。
このように、Micoとアスカの取り組みは、保育業界における悩みをテクノロジーで解決し、求職者と企業との新たな関係構築に繋がっています。今後もこの戦略を通じて、保育人材の確保を目指していきます。
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