ジョンソン・エンド・ジョンソン社が新社長を迎え、次のステージへ挑む
ジョンソン・エンド・ジョンソン、新社長クリス・リーガー氏を迎える
ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)、日本法人であるヤンセンファーマの代表取締役社長が交代することが発表されました。2025年6月2日付で、新たに就任するのはクリス・リーガー氏です。現社長の關口修平氏は退任し、アメリカ本社でのビジネス開発部門のVice President, Strategic Assessmentsに転任します。
リーガー氏は2003年にJ&Jに入社して以来、20年以上のキャリアを持ちます。これまでのキャリアは、アメリカ、日本、中国、シンガポール、ブルネイなど、多様な地域にわたります。その間、Innovative Medicine(医療用医薬品)とMedTech(医療機器)部門のリーダーシップポジションを歴任し、多くの成果を上げてきました。具体的には、日本の医療制度や医療従事者への理解を深めながら、サージェリー事業本部を牽引し、市場シェアの拡大を実現しました。
リーガー氏はIM事業において、抗精神病薬や免疫疾患ポートフォリオなどの製品ライフサイクル全般に関する経験を持つグローバルリーダーです。特に抗精神病薬のアメリカでの上市や、革新的なライフサイクルマネジメント戦略の開発に貢献しました。
さらにリーガー氏は、経営能力も高く、シンガポールやブルネイのマネジングディレクターとして成功を収め、異なる文化や市場において組織を最大限に活かしてきました。彼の学歴も素晴らしく、ペンシルバニア大学でバイオエンジニアリングの学士号を取得し、オックスフォード大学で修士号、更にデューク大学で経営学修士号を持つ人材です。
新社長としての抱負に関して、リーガー氏は「日本の少子高齢化が進展する中で、医療の役割はますます重要になっている」とし、1980年の日本市場での活動から、特に2025年は重要な転機であると語っています。彼は「革新的な医薬品が日本の未来を変革する」との信念を持ち、医療の未来に貢献するための取り組みを強化する意欲を示しました。
ジョンソン・エンド・ジョンソンは、ヘルスケアのイノベーションで知られる企業であり、その理念には「健康こそすべて」が掲げられています。日本においても、1978年以来、患者の治療に寄与する多くの医薬品を提供してきました。これからの活動においては、がんや免疫疾患、精神神経疾患、心肺疾患、眼疾患など、重点疾患に対する研究と情報提供の活動を強化し、患者に対して最適な治療を実現するための努力を続けます。
今回の社長交代は、J&Jが未来へと進むうえでの重要なステップであり、リーガー氏のリーダーシップのもと、新たな革新が期待されます。これまでの成功に続き、次なる成長への道を切り開くことに意欲を燃やしています。日本における医療用医薬品ビジネスがどのように変化し、成長していくのか、今後の展開に注目が集まります。