高校生が発表した斬新なアイディア
山形県内の高校生が集結し、海洋ごみ削減をテーマにしたアイディアコンテストが開催されました。このイベントは、「海と日本プロジェクトin山形」が主催し、日本財団が推進する「CHANGE FOR THE BLUE」の一環として実施されました。海洋ごみに関する意識を高め、解決策を見出すため、県内の教育機関から選ばれた15名の高校生が参加しました。
コンテストの概要
年月日: 2023年12月8日(日)
会場: やまがた県民ホール(酒田市・鶴岡市の現地視察含む)
参加校:
- - 山形県立酒田光陵高等学校
- - 山形県立新庄北高等学校
- - 山形県立東桜学館高等学校
- - 山形県立山形中央高等学校
- - 山形県立米沢興譲館高等学校
共有された意見やアイディアは多様で、各高校が海洋ごみの現状について学び、専門家の講義やオンラインワークショップを通じて視察や研究を行いました。
発表されたアイディア
コンテストでは、優秀賞に選ばれた米沢興譲館高等学校のBチームが発表したアイディアが特に注目を浴びました。沖山さんが提案したのは、「投票・おみくじ型たばこ回収ボックス」です。
このアイディアは、海洋ごみとして問題視されているたばこのポイ捨てを防止するためのもので、利用者に楽しさを提供しながらゴミの回収を促すものでした。これは、ポイ捨てを防ぐための強いメッセージも含まれており、その工夫が評価されました。
他にも、青春のエネルギーを反映させた提案や、環境負荷を軽減したバイオマス燃料を利用した生分解性プラスチックの提案など、高校生ならではの柔軟で創造的なアイディアが光りました。審査員には北海道大学の教授が参加し、専門的な視点からも評価が行われました。
高校生の意識の変化
参加した高校生たちからは「内陸部に住んでおり、海洋ごみの実態を知らなかったが、現地視察を通じてその量に驚いた」「将来を見据えるために、若い世代も海洋ごみ問題を理解することが重要だと感じた」といった感想が寄せられました。この経験を通じて、彼らは今後さらに学びを深め、活動を続けていく意欲を見せています。
「海と日本プロジェクトin山形」は、地域の魅力を再発見し、未来を担う子どもたちに海を守る意識を根付かせることを目指しています。そして、海洋ごみの問題を地域の人々が自分ごととして受け止め、より良い未来を作り出すための活動を展開していくことでしょう。このプロジェクトを通じて、多くの高校生が環境について考え、行動するきっかけを持つことができると期待されています。