北海道上川地域の持続可能な森林づくり
北海道のほぼ中央に広がる上川地域は、約80万ヘクタールの広大な森林を抱えた「森林王国」として知られています。ここでは、アーティストたちが手掛ける「旭川家具」をはじめ、木を利用した様々な製品が地域の名産品となっています。上川地域の森林管理は、国際基準に基づいた森林認証の取得に力を入れ、持続可能な社会づくりを目指して活動が行われています。
森林認証制度の背景
上川地域においては、平成15年に下川町が国有林や町有林、私有林に対する森林認証(FSC-FM)の取得を先駆けて行いました。これ以降、地域全体での取り組みが進む中、平成30年には「上川森林認証協議会」が設立されました。これにより、上川地域内の全23市町村及び12の森林組合が一体となって、より広範な森林認証(SGEC-FM)を取得し、関連事業者のCOC認証も着実に増加しています。
認証取得の進展
最近の進展を見てみると、平成30年から令和5年にかけて、上川地域では多くの事業者がSGEC認証を取得してきたことがわかります。特に、一般民有林においては約66%が認証を受けており、持続可能な森林管理が実施されています。また、製材工場、木材加工業者、製紙会社など様々な業種が認証の対象となり、COC認証を取得している事業者の数も67社に達しました。
展示会の開催
そして、上川地域の持続可能な森林づくりに関する知識や認証制度を市民に広めるため、2024年には「かみかわの未来の森を守る展示会」が開催されることが決まりました。この展示会は、木材の魅力や森林認証の大切さを知る良い機会です。展示では、認証製品のパネル展示や、木製マグネット作りの体験が行われる予定で、参加費は無料です。さらに、アンケートに協力してくれた方には素敵なノベルティも準備されていますので、ぜひ会場に足を運んでみてください。
展示会の詳細
展示会は3回にわたって開催されます。まず第1回目は、北海道マイホームセンター旭川北彩都会場において、令和6年9月22日から23日にかけて行われます。次に、旭川空港ターミナルの1階ギャラリースペースで、令和6年11月4日には第2回が、最後に、イオンモール旭川西の3階ザ・クロックハウス前で、令和6年11月9日から10日にかけて第3回が予定されています。
これらのイベントを通じて、地域住民が自らの手で持続可能な森林づくりを考えるきっかけとなることが期待されています。今後の上川地域の取り組みにぜひ、ご注目ください。
お問い合わせ先
展示会に関する詳細や参加方法についてのお問い合わせは、上川総合振興局産業振興部林務課まで。