弁護士ドットコム、エンジニア採用にAIスキル面接を導入
昨今、テクノロジーが急速に進化する中、企業の採用手法も大きく変わりつつあります。弁護士ドットコム株式会社は、エンジニアの採用をより効率的に行うため、AIを活用したスキル面接サービス『HireRoo』を導入しました。このサービスは、エンジニアとしてのスキルを客観的に評価し、採用プロセスの改善を図ることを目指しています。
エンジニア組織向けの新しいプラットフォーム
『HireRoo』は、株式会社ハイヤールーが提供するプラットフォームで、IT業界のニーズに応えるために設計されています。導入を実現した弁護士ドットコムでは、これまでの独自のコーディング試験を改め、候補者の正確なスキルを測定し、採用判断の透明性を向上させるための新たな手法として位置付けられています。
このサービスがもたらす最大の利点は、候補者間の評価のぶれを少なくし、公平な評価環境を提供できる点です。AIを利用した自動採点システムにより、これまで難しかった適切なスキルの見極めが実現します。さらに、不正行為の検知にも対応しており、より信頼性の高い採用プロセスを構築しています。
弁護士ドットコムのミッションとプロセスの向上
弁護士ドットコムの執行役員である福田慎太郎氏は、これまでの試験制度の課題として、試験日程の調整や評価者間での判断の食い違い、そしてAIを用いた不正の問題を挙げました。『HireRoo』を導入することで、これらの課題を解決し、エンジニア採用強化に向けた一歩を踏み出しました。弁護士ドットコムは、今後もこのサービスを通じて、開発の生産性向上とサービスの改善に努める方針です。
150社以上への導入実績
『HireRoo』は既にエムスリーやfreee、SmartHRといった150社以上に導入されており、累計の選考数は40,000件を超えています。このサービスは採用管理システム『sonar ATS』との連携もしています。2023年においても、さらなる利用者層の拡大が期待されており、日本のエンジニアリング業界の質を高める重要なツールとなっています。
企業としてのビジョン
ハイヤールーは「Japan as No.1, again.」をビジョンに掲げ、日本のモノづくりを再び世界の舞台で輝かせるために努力しています。エンジニアの採用や育成を通じて、国内の技術力を向上させ、革新的なプロダクトの開発や新しいビジネスチャンスに挑戦できる環境を整備しています。
これにより、エンジニアが本来の力を発揮できる未来を構築し、かつての技術大国としての地位を取り戻すことを目指しています。
この取り組みは、日本のIT業界にとって重要な一歩であり、今後の展開が期待されます。弁護士ドットコムとハイヤールーが連携することで、より一層の採用プロセスの効率化を図り、エンジニアの質を高めるための新しい道筋を示しています。