ボードゲーム「コドクエ」の誕生
愛知県豊田市で、孤独や孤立について考えるきっかけを与えるボードゲーム「コドクエ」が登場しました。このプロジェクトは、株式会社カヤックと、とよた市民活動センターの運営を行う合同会社なんつなが協力して作り上げたものです。ボードゲームを通じて、プレイヤーは孤独や孤立を体験し、つながりの重要性を実感することを目指しています。
背景にある社会問題
現代社会では、孤独や孤立が蔓延しています。特に、社会構造の変化や新型コロナウイルスの影響で、多くの人々が孤独を感じやすくなっています。国は昨年4月に「孤独・孤立対策推進法」を施行し、豊田市もこの法律に基づき、孤独対策の重要性を認識しています。豊田市は、「予防」「支援」「脱却」の3本柱を掲げ、市民を対象にした様々な取り組みを行っています。「つなグるCredo」という理念のもと、市民の孤立を防ぎ、コミュニティを強化していくことを目指しています。
ゲームの特徴と魅力
「コドクエ」は、安全な場で孤独をテーマにしたゲーム体験を提供します。ゲームは、孤独な勇者が仲間を集めて魔王を倒すというRPGスタイルです。プレイヤーはコミュニティへの参加や他者とのつながりを実感しながら、孤独に関するリアルな体験を疑似的に楽しむことができます。
1. ゲームの疑似体験
孤独や孤立について学びながら、楽しく過ごすことができるのがこのゲームの最大の魅力です。これは、孤独を実際に体験する中で、どのようにしてつながりを作ることができるかを考えさせられる機会になります。
2. 市民の声を反映
豊田市民からの意見を反映したプレイ内容で、地域の施設やイベントをリアルに表現しています。これにより、地域に密着した魅力をも持つゲームに仕上がっています。
3. ゲームクリエイターの協力
著名なゲームクリエイター、カナイセイジ氏や、人気ボードゲームメーカー・JELLY JELLY GAMESのゲームデザイナー秋山昂亮氏が関与しているため、本格的なゲーム体験が楽しめます。
プレイ方法とターゲット
「コドクエ」は、2人から5人でプレイ可能で、対象年齢は12歳以上とされています。1回のプレイ時間は約45分で、子どもから大人まで幅広い世代が楽しむことができるように設計されており、家族や友人同士でのコミュニケーションを促進します。
今後の展開
「コドクエ」の初お披露目は、3月16日(日曜日)にスカイホール豊田で開催される「WE LOVE とよたフェスタ」で行われます。ブースでは体験ができるスタッフが常駐し、参加者は自由にゲームを体験できます。また、今後はゲームを地域の人々が集う場に設置し、さらなるつながりを生むことを目指します。
「コドクエ」は、単なる遊びにとどまらず、孤独や孤立について深く考えるきっかけを提供する画期的な試みです。今後の展開にも期待が寄せられます。
会社情報
実際にこのボードゲームを制作した株式会社カヤックは、革新的な発想力と企画力で知られる企業であり、さまざまなクリエイティブコンテンツを手掛けています。