安部智穂が描く生活の美しさ
2024年9月28日、株式会社婦人之友社から新たに『カゴと器と古道具』が刊行されます。この本の著者、安部智穂さんは、岩手県早池峰山麓の集落「タイマグラ」に暮らし、自然と共生する豊かな生活を体現しています。彼女は、昨年の著作『森の恵みレシピ 春・夏・秋・冬』に引き続き、今回は古道具や手作りのカゴ・器に焦点を当てた一冊をお届けします。
タイマグラでの生活
タイマグラは、日本で最後に電気が引かれたと言われる山深い地域ですが、その自然豊かな環境は、安部さんが心からこだわる暮らしにぴったりの舞台です。彼女は、地域の特産物を活用し、手仕事を大切にした生活を続けています。その様子は、読売新聞で連載しているコラムやインスタグラムを通じて、多くの人々に知られています。
本書の内容
本書は4章構成で、安部さんの暮らしの道具たちがどのように日常に溶け込んでいるかに迫ります。以下は、その各章の内容を簡単に紹介します。
第1章:古道具を暮らしの中に
骨董市での発見を通じて、古道具がどのように生活の一部となっているのかが語られます。ガラス瓶やお菓子作りの道具など、思い出と共に紹介。
第2章:器は古いものも新しいものも好き
器の持つ力を信じ、豆皿や印判皿など、様々な器の魅力を探ります。色やデザイン、使い方の工夫についても触れています。
第3章:人の手が生み出すカゴと木の道具
自然素材を使った道具が、どのように作られるかが述べられます。手作りのカゴや木皿は、使用するたびにその美しさが増すことを教えてくれます。
第4章:自分で手を動かす楽しみ
手作りの楽しさを通じて、実際にカゴを編んだり、ほうきを作ったりすることが紹介されています。安部さん自身の体験を交え、日常に取り入れる楽しさを伝えます。
安部智穂について
安部智穂さんは、1994年にタイマグラに移住し、その地域での生活を通じて自然と人のつながりを大切にしてきました。彼女の活動は、ただの生活技術に留まらず、読者に生きることの意味や手間をかけることの大切さを再認識させてくれます。
出版記念お話の会
さらに、安部さんの出版を記念して、2024年9月26日に自由学園明日館でお話の会が開催されます。昼と夜の二部制で、興味のある方はぜひ参加してみてください。大自然の中から生まれた安部さんの物語を直接聞く貴重な機会です。
本書は、手仕事や自然素材への愛情あふれる一冊です。ぜひ手に取って、安部智穂さんの温かい暮らしの一端を感じてみてください。