江戸川区に新たな温かい居場所「ひげぞ~のいえ」
2023年11月29日(金)、東京都江戸川区の瑞江駅近くにカフェ「ひげぞ~のいえ」がグランドオープンします。このカフェは、医療法人社団しろひげファミリーと株式会社ホワイトビアードが連携し、ひきこもりや不登校の方々を支援する新たな拠点として地域に根差した活動を目指しています。
カフェ開設の背景
このプロジェクトの発端は、江戸川区での「駄菓子屋居場所よりみち屋」の運営を通じて得た利用者の声でした。過去2年間で1万3千人以上が訪れ、特にひきこもりや不登校に悩む方々の声を聞く中で、食生活や就労の問題が浮き彫りになりました。これらの生活習慣の乱れや親子関係の不安定さが、精神的な健康に影響を与えることを実感し、地域全体が支え合う場の必要性を強く感じました。
ひげぞ~のいえは、誰もが気軽に訪れることができ、医療や福祉に関する相談もできる居場所を提供します。就労支援を一環として、カフェの準備や接客業務も体験できる機会を設け、ひきこもりの方の就労の幅を広げることも目指しています。さらに、近隣のよりみち屋とも連携し、不登校の子どもたちのために宿題をサポートするなど、地域との連携を強化していきます。
ひきこもり問題への取り組み
国内でひきこもりの高齢化が進んでおり、8050問題として深刻な状況です。内閣府の調査によると、全国に約115万人のひきこもりの方がいるとされています。江戸川区の調査では、特にこの問題が顕著であり、支援を強化する必要性が高まっています。このような背景を受けて、江戸川区の支援施策と連携し、「江戸川区 駄菓子屋居場所 よりみち屋」を2023年にスタートしました。すでにひきこもりの方々に1,900人以上が利用しています。
サービス内容
「ひげぞ~のいえ」では、飲食を通じて人と人が交流できる空間を提供し、スタッフは温かい雰囲気でお客様をお迎えします。また、食に関する健康相談会等も定期的に実施し、医療・福祉を身近に感じられる場を作っていきます。
特に、ひきこもりの方々にとって、「働いてみたいがその場所がない」といった不安の声が多く寄せられており、就労体験ができるカフェとしての環境を提供します。これまでの販売業務に加え、カフェでの作業を通じて社会参加の機会を拡大していきます。さらに、江戸川区の障がい者施設とも連携し、地域全体としての支援を強化していく方針です。
未来の展望と地域貢献
今後、江戸川区に密着したイベントの開催も予定しており、地元とのつながりを大切にする方針です。マルシェイベントなどを通じて、地域との連携を深め、就労困難者への支援を行っていきます。こうした地域貢献が、ひきこもりや不登校の方々にとって自立への第一歩となり、安心して暮らせる社会を築くことに繋がると信じています。
カフェ詳細情報
- - 名称: ひげぞ~のいえ
- - オープン日: 2023年11月29日
- - 所在地: 東京都江戸川区南篠崎町2-10-5 日のでアパルトマン 1F
- - 営業時間: 7:30~17:30(売り切れ次第終了)
- - 定休日: 木曜日・年末年始
- - 電話番号: 03-5879-7766
- - Instagram: @higezo_no_ie。
新たな支援の拠点「ひげぞ~のいえ」が、地域と人々を繋ぐ温かい場所として、これから多くの人々に愛されることを期待しています。