伝統工芸の力を現代へ、アップサイクルブランド「Sericy」とは
京都の伝統工芸、西陣織から生まれた新しいスキンケアブランド「Sericy(セリシー)」は、天然成分「セリシン」の魅力を引き立てています。日本の美しい文化や技術を感じることができるこのブランドは、環境問題への関心が高まる中、アップサイクルの重要性を体現した存在と言えるでしょう。
西陣織が持つ秘めた力
西陣織は、長い歴史を持つ伝統的な絹織物で、その過程で生まれた副産物「セリシン」がかつてはほとんど無視され、排水に流されていたことをご存じでしょうか?実は、このセリシンは自然由来のたんぱく質であり、保湿効果は高く、肌にとって非常に嬉しい成分です。しかし、技術や知識がこの貴重な資源を活かすことなく捨てられ続けてきたのです。
「Sericy」はこのような背景から生まれました。西陣織の職人たちが培った技術を活用し、職人と自然の新たな循環を生み出す挑戦をしています。このようにしてセリシンを利用することで、かつて捨てられていた成分に新たな命を吹き込むことができるのです。これこそが、伝統工芸の力を現代に引き継ぐ上で重要です。
Sericyの製品ラインアップ
「Sericy」は、最初の製品としてエッセンシャルローション、エッセンシャルフェイシャルミルク、そしてハンドクリームを発表しています。これらのアイテムはすべて、西陣織の副産物セリシンを主成分としており、肌を優しく保護し、しっとりとした潤いを与えてくれます。これまで多くの人々が知らなかった西陣織の持つ特性を活かし、スキンケアの新たな価値を提供することを目指しています。
サステナビリティに向けた取り組み
近年、環境問題への関心が高まる中で、持続可能な製品が求められています。「Sericy」はその要望に応えるブランドであり、自然環境への負荷を軽減することを大切にしています。そのため、廃棄されることが多かった素材を最大限に活用し、資源の循環を図っています。また、製品の原料調達から製造まで、透明性を持たせたプロセスを大切にし、消費者と職人の絆を深めています。
今後の展開について
「Sericy」の製品は、2025年11月11日よりECプラットフォーム「Makuake」で先行受注が開始される予定です。現代のライフスタイルにフィットしたスキンケアとして、多くの方々に受け入れられることが期待されています。その背景には、伝統の技術をもとに新しい価値を提供し、地域の持続可能な発展に貢献する姿勢があります。
まとめ
「Sericy」は、日本の美意識と伝統工芸を活かしながら、より良い未来を見据えた新しいスキンケアブランドです。セリシンが持つ力を引き出し、さらなるサステナビリティへの貢献が期待されるこのブランドの今後の展開から目が離せません。