最近、ITエンジニア志望の学生たちの就職活動における意識や希望がますます多様化していることが、paiza株式会社による「就職活動実態調査(26卒版)」から明らかになりました。本調査は、2026年度卒業予定の学生を対象に実施され、特に注目されたのは、学生たちが実務経験やスキル重視の傾向に傾いていることです。
この調査によると、26卒の学生たちは、インターンシップへの参加を希望する際に、実務経験やスキル向上を重要視しています。これは25卒の学生と比較しても、約29.5ポイントもの差があることから、実務経験の重視が高まっている様子が窺えます。25卒の学生は、本選考での有利さを重視していましたが、26卒の学生たちは、より実践的なスキル習得に興味を持っているようです。
希望する職種についても、興味深い傾向が見られました。26卒の学生は、SEやPM職以外の専門職への志望が目立ち、特にセキュリティエンジニアの人気が上昇しています。これは情報漏洩事故に対する関心が高まり、業界全体でセキュリティ職への需要が急増していることと関連していると考えられます。
また、新卒で入社した企業に対する勤続意向についても変化が見られました。25卒と26卒ともに、「まだわからない」という回答が4割近くに達し、定年まで勤めたいと思う学生は急激に減少しています。具体的には、25卒が7.5%だったのに対して、26卒はわずか4.4%という結果です。これにより、ファーストキャリアへの考え方が大きく変わりつつあることが伺えます。
さらに、学生たちのキャリアステップに関する考え方も注目に値します。25卒では約4割の学生が転職や独立を意識しているのに対し、26卒ではその割合が約3割へと減少。このように、キャリアプランの戦略性や柔軟性が求められる時代に突入していることが示されています。
本調査を通じて明らかになったのは、ITエンジニアを目指す学生たちが、早い段階から専門職への希望や実務経験を重視し、今後のキャリアに対する意識が変化しているということです。また、企業側もこの流れを踏まえて職種採用や人事制度を見直し、より柔軟で専門的なアプローチが求められるようになるはずです。
paizaは、引き続き「異能をのばせ。」というコンセプトのもと、学生や企業に向けた情報提供や質の高いサービスを提供し、IT人材の採用と育成を推進していくための努力を続けてまいります。これからも、多様化するITエンジニア業界における変化や新しいニーズに応えるべく、情報発信とサービスの充実を図っていきます。
調査概要
- - テーマ:paiza新卒登録者の就職活動実態調査(26卒版)
- - 調査期間:2024年7月8日~8月2日
- - 方法:インターネット調査
- - 対象:ITエンジニア職専門の就職情報サービス「paiza新卒」登録者の2025年度および2026年度卒業予定の学生
paizaは、ITエンジニア向けの転職・就職・学習プラットフォームを運営しており、今後もIT業界で活躍する人材が求められる中、学生や企業双方のニーズに応えるサービスを展開していくことが重要です。