瞬〆すずきの新顔、パイ包み焼き
新たに開発された「『瞬〆すずき』のパイ包み焼き」が、クラウドファンディングで大変な人気を集めています。この新しい商品は、海光物産が長年の経験を活かして、東京湾の優れた漁業資源を活かすために生み出されました。
100年漁業の理念
海光物産は、東京湾での漁業を長年続けており、特にすずきの漁獲量を守るための取り組みに注力しています。日本全体の漁獲量は過去数十年で減少傾向にありますが、海光物産は「安く大量に獲る」から「少なく獲って美味しくする」方針に切り替え、持続可能な漁業を目指す「100年漁業」プロジェクトに取り組んでいます。これは単に水産資源を守るだけでなく、将来の世代にも継承できる漁業を実現するための重要な一歩です。
2017年には日本初の漁業改善計画(FIP)に挑み、漁獲を計画的に行うためにデジタル技術を取り入れました。これにより、いつ、どこで、どのくらいの魚を捕ったのかを詳細に管理し、資源を持続可能に守っています。
瞬〆すずきの誕生
海光物産の取り組みの中で、特に注目されているのが「瞬〆すずき」です。このブランド名は、すずきをストレスなく処理する方法を用いることで、その鮮度を保ちながら美味しさを引き出したものです。血抜き処理の後、特殊な技術で神経を抜くことで、死後硬直を遅らせ、旨み成分を減少させずに美味しいすずきを提供します。
これまでも、瞬〆すずきを使用した様々な加工品が登場していましたが、洋食として楽しむスタイルの製品が少なかったため、特に若者にアプローチするための新商品の開発が求められていました。その結果、3年の開発期間を経て完成したのがこのパイ包み焼きです。
フレンチシェフとのコラボ
「『瞬〆すずき』のパイ包み焼き」は、ミシュランガイドにも掲載されている「フレンチ・ラぺ」の松本一平シェフと共同で開発されました。パイの中には贅沢に詰められた瞬〆すずきの身が入り、熱を加えるとより一層の美味しさを引き出します。付属のソースをかけるだけで、おしゃれな一品が完成。パッケージもおしゃれで、若い世代に訴求するデザインになっています。
クラウドファンディングの成功
「瞬〆すずき」のパイ包み焼きは、効率的な生産と食品ロス削減の観点から、受注生産方式での販売が決まりました。そのために選ばれたのが、人気のクラウドファンディングサイト「Makuake」です。目標金額は20万円に設定し、開始からわずか数時間で目標達成。6月に入ると、達成率は驚異の375%に達しました。
このクラウドファンディングプロジェクトでは、製品の他にも漁業見学などの特典も用意されています。応募は7月12日まで受け付けており、さらなる支持が期待されています。この成功は、持続可能な漁業の重要性が広がっている証拠でもあります。
今後も海光物産は、持続可能な漁業への取り組みを一層推進し、消費者とともに海の未来を考えていきます。詳細は、
海光物産の公式サイトで確認できます。