電通と東京大学エコノミックコンサルティング(UTEcon)が新たな共同プロジェクトを始動
株式会社電通は、東京大学エコノミックコンサルティング(UTEcon)と共に、企業が直面する複雑な経済課題に対処するための新プロジェクトを立ち上げました。これは単なるビジネス協業を超え、データ、クリエイティビティ、先端経済学を組み合わせた新しいアプローチで、戦略立案から実証、社会実装までを支援する試みです。
新たなビジネスモデルの構築を目指す
近年、日本経済は人口減少や労働力不足、気候変動などの影響で、数多くの複雑な構造的課題に直面しています。こうした中で、電通は生活者視点に基づくコミュニケーション設計や事業開発支援を進めてきました。一方で、UTEconは計量経済学やマーケットデザインといった専門的な知見を生かし、より科学的なアプローチで企業の問題解決に貢献してきました。両社の強みを組み合わせることで、企業の意思決定を高度化し、より実用的なソリューションを提供していくことを目指しています。
プロジェクトの具体的な内容
この共同プロジェクトでは、従来の“売上”に基づくKPIから脱却し、顧客の行動に潜む新たなKPIを設計します。また、顧客特性に応じた行動予測や需要予測を行い、因果推論に基づいたマーケティングROIの最大化を狙ったモデルの開発も行います。さらに、電通とUTEconは、他の民間企業とも連携し、データに基づく企業支援プログラムを進化させるほか、新しい金融サービスや生成AIの実務活用、顧客の行動変容を促すプログラムの開発にも取り組む予定です。
目指すゴールとPoCの導入
2026年以降には、様々な業種でのPoC(概念実証)を開始し、産業横断でのソリューション展開を進めていきます。このプロジェクトは、企業の持続的成長と競争力を向上させるための道筋として大きな注目を集めています。
両社の言葉
UTEconの川原田陽介社長は、生活者視点での実装力が重要であり、電通とのコラボレーションを通じて幅広い社会課題の解決に貢献していくと語っています。一方、電通の深田欧介執行役員は、企業が直面する課題がますます複雑化している中で、科学的アプローチとクリエイティビティの相乗効果によって解決策を共創していくことが重要だと述べています。
UTEconについて
東京大学エコノミックコンサルティング(略称:UTEcon)は、研究成果をもとに様々な経済コンサルティングサービスを企業や政府に提供しています。2020年に設立されたUTEconは、経済学やマーケティングの専門家が集まり、クライアント特有のニーズに応じて高い信頼性を持つ分析と提案を行っています。このような組織のバックグラウンドが、電通との連携にも大きく寄与することでしょう。
新たな協業がどのような成果をもたらすのか、今後の展開に期待が高まるところです。