南アフリカに「移動図書館車」が到着
特定非営利活動法人SAPESI-Japanが、広島県竹原市から譲渡された中古の移動図書館車「わかたけ3号」を南アフリカ共和国のヨハネスブルグに届けました。この車両は、南アフリカのハウテン州教育省図書部に正式に引き渡され、同州南部で図書館のない公立小学校を巡回していく予定です。これにより、現地の子どもたちに本と読書の楽しみを提供する「走る図書館」として活用されます。
54台目の寄贈となる
このプロジェクトは、2009年に始まって以来、これまでに54台の移動図書館車が南アフリカへ送られています。寄贈された車両は、全国の自治体から提供され、都市部だけでなく農村地域でも子どもたちに貴重な読書の体験を提供してきました。参加した地域の小学生たちは、この移動図書館車によってより多くの本に触れることができ、学びの機会を得ることになります。
多様な支援のもとでの取り組み
「わかたけ3号」の輸送には、コマツ南アフリカの信託会社であるKomatsu Foundation TrustからのCSR資金援助があり、広島県竹原市の人々や商船三井の協力によって海上輸送も行われました。また、英語の書籍の収集活動も併せて行われ、企業の道義的なサポートや市民ボランティアの協力によって、数多くの書籍が南アフリカに届けられました。これまでに、2008年からの累計で約35万冊の書籍が現地の教育省を通じて子どもたちに届けられています。
今後の計画
今後もSAPESI-Japanは、日本の自治体や企業、市民と連携し、南アフリカの子どもたちを支援する活動を続けていく予定です。また、役目を終えた移動図書館車をお持ちの方は、ぜひ当法人に連絡していただきたいと思います。これにより、さらなる読書の機会を提供するための新たな架け橋を築いていきます。
詳細についてはSAPESI-Japanの公式ウェブサイトをご覧ください。