神戸ポートピアホテルが進める養蜂とSDGs
神戸市中央区に位置する神戸ポートピアホテルは、2022年からスタートした養蜂事業が4シーズン目に突入し、2025年も継続して行うことを発表しました。この取り組みは、地元の「いなだ養蜂園」の監修のもと、ポートピアホテルSDGs推進委員会のメンバーが中心となって実施されており、生態系の保全や地産地消の促進といった持続可能な社会の実現に寄与しています。
養蜂活動のスタート
毎年、秋から冬にかけて準備が行われ、春の訪れと共に、暖かくなり始める4月2日にホテル敷地内に新たに巣箱が設置されます。この巣箱は、ポートアイランド内に咲く桜やツツジなど、色とりどりの花々から花蜜を集めるための場となります。現在、この花の豊富な環境を活かし、ミツバチたちが活発に活動を開始しています。
その結果採取された蜂蜜は、「ポートピア産純粋はちみつ~ポートピアハニー~」として販売されるほか、ホテル内のレストランで提供されるスイーツにも使用される予定です。これに関する具体的な販売情報は、今後発表されるとのこと。
新たな取り組み
今年度は、養蜂活動エリアに新たにトマトの苗を植えることも決定しました。ミツバチが行う受粉活動によって苗が成長し、実に実ることが期待されています。これにより、地域の農業や食の豊かさに寄与し、持続可能な生産が進むことを目指しています。
さらに、昨年度から得られた蜜蝋を活用して、ワークショップを開催する計画もあります。参加者は、蜜蝋バームを作る体験ができるこのワークショップは、2025年5月28日に行われる「ひょうごフィールドパビリオンフェスティバル2025」や、夏休みにポートピアホテル内で実施される子供教室にて実施される予定です。
環境保護と地域貢献
ポートアイランド内の生態系守ることを目的としたこの養蜂活動を通じて、神戸ポートピアホテルは地域の生物多様性を維持しながら、様々なSDGs活動を推進しています。「今までもこれからもずっと、環境・社会・人にやさしいホテル」をスローガンに掲げ、持続可能な地域共生型ホテルを目指して努力を続けています。
また、同ホテルはSDGs推進委員会を設置し、社内全体での取り組みを強化しています。特に、2023年度には養蜂事業を通じて「ひょうご産業SDGs認証事業」において、ゴールド認証を取得し、その成果を評価されています。これにより、ホテル全体のSDGs関連活動が更に進化し、地域共生の実現に向けた大きな一歩が踏み出されることでしょう。
今後も神戸ポートピアホテルは、地域社会と共に成長し、持続可能な未来を築く努力を続けていくことでしょう。