イベントレポート:HR Leaders CAMP 2025への登壇
2025年5月15日、東京都品川区のOne人事株式会社が主催するイベント「第3回 HR Leaders CAMP 2025」において、HRTech SaaS事業部長の宮原一成氏が登壇しました。このイベントは、企業の人事担当者やHR関係者に向けて、今後の人事戦略の方向性を探る重要な機会となりました。
経歴と登壇者の紹介
宮原氏は、1998年にマイクロソフトに入社し、その後、ビル・ゲイツからも評価を受けるなど、高い業績を残してきました。その後、株式会社チームスピリットや外資系企業を経て、2024年にOne人事に入社しました。彼の豊富な経験と知識は、参加者にとって大きな期待されました。
人事の影響力
宮原氏は、冒頭で「人事は全従業員に影響を与えられる数少ない仕事の一つ」と強調しました。彼の経験に基づき、多くの企業が抱える共通の課題について詳しく解説しました。One人事の700人強のエンジニアを擁するチーム構成や、厳格なセキュリティ体制も紹介し、「人事データは秘匿性が高い。だからこそ、最も信頼されるパートナーでありたい」と語りました。
2030年問題への対策
宮原氏が提起したのは、2030年問題という社会的な課題であり、65歳以上の高齢者が総人口の30%に達することによって引き起こされる人手不足の問題です。これは、すでに多くの企業が直面している現実の問題であり、未来の問題ではないと指摘します。
宮原氏は、解決策として次の二つのアプローチを提示しました:
1.
量的アプローチ:働き手を増やす施策。未就業者の採用や他社からの人材登用が含まれますが、これは簡単なプロセスではありません。
2.
質的アプローチ:一人ひとりの生産性を向上させることに重点を置き、特にテクノロジーの活用が不可欠としました。
効率的な人事運営
質的アプローチについて、宮原氏は「現場の負担を軽減し、成果を最大化する」ことの重要性を訴えました。人事部門の多くの業務は管理業務に偏りがちで、戦略的業務に十分な時間を持てていないと語りました。これを打開するためには、業務の断片化を解消し、統一されたシステムでの業務処理を実現する必要があるとしました。
One人事は、これに向けて、人事業務を統合された操作で完結させ、無駄な入力時間を削減する仕組みを提供しています。これにより、従業員は本来注力すべき業務に集中できる環境を整えることを目指しています。
理想的な人事基盤とは
宮原氏が描く理想の人事基盤は、異なるシステムを使い分ける煩わしさを解消し、誰もが容易に操作できる環境を作り出すことです。特に、データ集約の重要性を訴え、「人に関する情報を一つのデータベースに統合し、経営や現場での意思決定に活用することが鍵」と述べました。これにより、KKD(経験・勘・データ)に基づく判断が可能となると指摘しました。
まとめ
大きな変化が求められる中、企業の人事部門には高い期待が寄せられています。One人事はその一翼を担い、持続可能な企業成長に向けた支援を継続する姿勢を明確にしました。今回のイベントを通じて、今後の人事戦略におけるテクノロジーの役割や重要性が再確認されたのではないでしょうか。今後が非常に楽しみです。
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