AIロボット開発の革命児「RDK X5」
昨今、AI技術の進化は目覚ましく、特にロボット分野においてその威力を発揮しています。本記事では、D-Robotics社が開発した最新のシングルボードコンピュータ「RDK X5」についてご紹介します。この製品は、2025年7月10日より株式会社スイッチサイエンスを通じて販売される予定です。
RDK X5の基本情報
「RDK X5」は、中国に本社を置くD-Robotics社が提供するAI及びロボット技術向けの開発ボードです。その特徴は、10 TOPS(Tera Operations per Second)の演算能力を誇る「Sunrise 5」チップを採用している点です。前モデルである「RDK X3」よりも倍増した演算能力により、より複雑なAIアプリケーションの実行が可能となります。
この開発ボードは、リアルタイムクロック機能、高速通信が可能なCAN FDインターフェース、さらに、Bluetooth 5.4とWi-Fi 6をサポートし、多様な通信環境にも対応しています。加えて、8GBのDRAMやデュアルMIPI入力など、先進的なデバイスとの接続も容易に行えます。
様々な開発に対応する「OriginBot Pro」
また、「RDK X5」を搭載したロボットカーキット「OriginBot Pro」が同時に販売されることが発表されています。これにより、利用者はRDK X5を使用して、ハードウェアからソフトウェアまで一貫した体験を通じた開発が可能になります。さらに、Elephant Robotics社の新製品として、「RDK X5」を搭載したロボットアームの取り扱いも近く始まる予定です。
「RDK X5」のハードウェア仕様
「RDK X5」の主な仕様は以下の通りです:
- - CPU: オクタコア Cortex [email protected]
- - BPU: Bayes BPU(10 TOPS)
- - GPU: 32 Gflops
- - メモリ: 8GB LPDDR4
- - ストレージ: 1Gbit NANDフラッシュ & Micro SDカード対応
- - Wi-Fi 6 / Bluetooth: 2.4 GHz & 5 GHz両対応
開発者向けのイベントも計画中
2025年6月27日には、メイカー・ムーブメントの代表的メディア「Make:」によるYouTubeライブで「RDK X5」の紹介イベントが行われ、様々なデモンストレーションが展開されました。また、9月には名古屋で開催される「ROSCon JP 2025」において、ユーザーがRDK X5を使ったワークショップに参加するチャンスもあり、多くの開発者から期待が寄せられています。
この発売は、ロボット開発の未来を大きく変える一歩になることでしょう。スイッチサイエンスのウェブショップでの販売に加え、関連するハードウェアも展開されるため、自身のプロジェクトを進めるうえで強力なツールとなることが期待されています。
購入情報
「RDK X5」はスイッチサイエンスのウェブショップで購入可能で、価格は17,655円(税込)となっています。最新のロボット技術を駆使したいと考える開発者や愛好者にとって、この機会をお見逃しなく。
さらに、関連商品として「OriginBot Pro JP」も81,961円(税込)で販売され、こちらも購入可能です。
D-Robotics社の「RDK X5」は、ロボティクスの枠を広げ、 続々と進化をしていくテクノロジーの象徴として、確かな魅力を持つ製品です。これからのロボット開発の進化を是非体感してください。