対話×生成AIで高校生の主体性を高める教育プログラムの新たな試み

株式会社nucwattのキャリア教育プログラム

2025年7月、東京都の開智日本橋学園高等学校で実施されたキャリア教育プログラムが注目を集めています。株式会社nucwattが手がけるこのプログラムは、対話を通じた自己理解と生成AIを駆使した職業探索を通じて、生徒の主体性を引き出し、モチベーションを向上させることを目的としています。

高校生の未来を描く

今回のプログラムは「自分の未来を自分で描くキャリアプログラム」として開かれ、2日間にわたる体験を通じて生徒たちは自らのWill（理想の将来像）を具体化することに挑みました。対話やセルフワークを中心に構成され、生徒の自己理解を深め、さらには生成AIを利用して職業の可能性を広げるというアプローチが特徴です。

プログラムの成果

参加した高校生からは「なりたい職業が見つかり、将来の準備が楽しみになった」「やりたいことが具体化し、モチベーションが著しく上がった」との声が寄せられました。プログラムの結果、学業に対するモチベーションは、受講前の約2.5倍に向上し、高い満足度で評価されました。

4つの仕掛け

1. 自己内省と1on1対話

生徒たちは、人生の山と谷を棚卸しし、自らの才能を掘り下げる内省を行います。1on1対話により、自分の内的欲求や価値観を言語化し、他者の視点からフィードバックを受けることで、自己理解の深化を図ります。

2. セルフパーミッション

心理的な障壁を乗り越えるため、生徒たちは小さな行動から始め、自信をつけていきます。「まずやってみる」という姿勢が、ウィルを形にしていく原動力になります。

3. 生成AIの活用

限られた社会経験の中で、自分の興味や才能に基づく職業の選択肢を可視化するために生成AIが活用されます。生徒たちは、AIから得た情報を基に、自らの将来像をデザインします。

4. 仲間との共鳴

最後には、描いたWillを仲間にプレゼンテーションします。仲間の承認や応援は、自信を高め、行動の推進力になります。他者に語りかけることで、自分の想いを鮮明にします。

未来に向けた主体性の確立

高校生が主体的に未来を描くことこそが、自己理解の深化と行動への原動力につながるとnucwattは考えています。最終的に描いたWillは変化するものであり、これからの人生の中で新たな選択を行う基盤となります。

この新しいキャリア教育プログラムは、次世代が挑む正解のない世界で自らの道を切り開く力を養うものです。若者たちが自分の未来をしっかりと描いていくための支援として、今後も注目されること間違いなしです。